じぇっとこーすたー ページ27
『わ、わ、わぁぁぁぁー!こ、これが遊園地!!』
太「あんまり騒がないでよ」
隣でキラキラとした目で当たりを見渡すAちゃん
『あ、そ、そうですよね…遊びに来てるわけじゃないですもんね…これも任務、これも任務…』
しょげっとしたように言う…多分しっぽと耳がついてたら確実に垂れ下がっていた、いや、もはや幻覚が見える
まぁ、確かに任務は任務だが…取るに取らないような簡単な任務だ
森さんの机から遊園地での闇取引の資料を見つけ出しお願いすると心良く頷いてくれた
(森「うぅ…太宰君酷い…」)
太「まぁ、ここに来て何もしないのも逆に不自然だ。君は気にせず遊んでいたまえ」
『いえ!任務は任務です!しっかりやります!』
太「君が意識していると直ぐにバレると言っているのだよ」
私が呆れの視線を向けると少し不貞腐れたように私を見る
『私だって太宰さんを出し抜くことぐらいできますもん!』
太「へぇー…じゃあ、君がいつか私を驚かすことが出来たらその時はカニでも奢ってあげよう」
『約束ですからね、見ててください!簡単に太宰さんをぎゃふんと言わせてみせます』
Aちゃんはふわふわと笑って私を見た
太「それより、初めての遊園地なんだ君の乗りたいもの乗りなよ。私はなんでもいいから」
〜〜〜〜
『じぇっとこーすたーってこんなにすごいんですね…』
降りて直ぐにAちゃんはそう言った
まぁたしかに叫んでいたし初めて乗るのにしてはハードルが高いものだったかもしれない
太「怖かったかい?」
私の問にパッと顔を上げてキラキラとした目で…
『すっっごく楽しかったです!!』
太「あぁ、そう…」
私は気の抜けた返事が出る
『次あれ乗りたいです!』
太「ハイハイ、」
幹部の私をここまで振り回せるのはAちゃんぐらいだろう
まぁ、楽しんでるならいいかな
太「うっ…ちょ…ちょっと休憩させて…気持ち悪い」
『はわぁ…だ、大丈夫ですか…?私が沢山連れ回しちゃったから…』
この私が…遊園地ごときにこんなに振り回されるなんて…
『あ、そこで飲み物売ってるのでなにか買ってきますね』
太「あぁ…うん」
逆になんであの子はあんなに平気なんだ…
あー…よく三半規管の特訓してたな…あの蛞蝓から…
まぁ、Aちゃんが戻ってくるまで待って…
私がAちゃんの方に視線を動かすと男2人に絡まれていた
なんだ、絡まれて……絡まれて!?
私はすぐさま足を進めた
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らい(プロフ) - 織田作と夢主の会話が面白かったし話の内容もめっちゃ好きです!!更新頑張ってください!!! (2022年12月16日 0時) (レス) @page30 id: 98c78372b7 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 太宰さんは腐った根性してないけど頑張る系夢主か〜。うーん好きかな (2022年9月14日 17時) (レス) @page2 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - 面白かったです!!!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年5月5日 11時