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待っててね ページ23

太「Aちゃんこっち」

『はい!』

私の横でキョロキョロするAちゃんを手招く

今は現場の下見中…

太「気になった点は?」

『ここの小屋って鍵ないのにドアが開かないんですよ…錆びてるんでしょうか?』

太「どこ?」

『あそこです!』

Aちゃんが指を指した方に向かう

太「あぁ…これはつっかい棒で鍵をするタイプだね」

『つっかい棒ですか?』

太「そう、内側からね。閉めた時に落ちる仕組みにして中からかけるんだ、つっかい棒先を協力の磁石にしておき戻ってきた時は持ち歩いている磁石で立たせる」

太「ほら、ここに木の擦れた跡があるだろう?」

『わ!ありますね』

Aちゃんはウエストポーチから磁石を取り出しその跡にそって動かす

相変わらずなんでも持っている

ガタンっと音がして扉は開くようになる

『おぉ!凄いです!開きました!』

太「そうだね」

モ「太宰さん、調べ終わりました」

太「あそう」

モ「特に変わった点はありませんでした」

部下からの報告を聞いて私は少し相槌を打つように会話をする

モ「では…お車をお回し致します」

太「いや、いい。Aちゃんと歩いて帰るから」

モ「ですが!」

太「なに?私指図するの?」

私が睨むと1歩引いて首を縦に振っていた

太「行くよAちゃん」

『あっ…太宰さん!待ってください!』

先を歩く私にAちゃんは部下達に頭を下げてついてくる

わざわざ頭なんて下げなくていいのに

『太宰さん!ダメですよ!あんな態度とっちゃ!』

太「文句でもあるかい?私はちゃんと実績を残しているのだもの」

『そうですけど…それより太宰さん。車じゃなくて良かったんですか?』

太「うん、少し君と散歩をしたいのだけど……ダメかい?」

顔を覗き混むように私は笑ってみせる。これで落ちなかった女性は一人もいない

『……はっ!まさか太宰さんダイエット中ですか!?』

だだし彼女は例外だ

なんでそうなるんだ

太「違うよ」

『ですよね…太宰さんは太ってませんもんね…それよりもう骨みたいですもんね…お肉つけてください』

あまつさえ体の肉付きについて心配されてしまった

これが男として屈辱でないわけがない。情けない

太「それを言うなら君もうだけど…この前君を運んだ時軽かったよ」

『わわっ…それは恐縮です!』

……全然意識されてない…まぁ、今はこれでいっか

うふふ…Aちゃんが振り向いてくれるの楽しみだなぁ

マフィアに入ったわけ→←信じる行為こそ最も怖いものだ



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らい(プロフ) - 織田作と夢主の会話が面白かったし話の内容もめっちゃ好きです!!更新頑張ってください!!! (2022年12月16日 0時) (レス) @page30 id: 98c78372b7 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 太宰さんは腐った根性してないけど頑張る系夢主か〜。うーん好きかな (2022年9月14日 17時) (レス) @page2 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - 面白かったです!!!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年5月5日 11時

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