私はやわじゃないんで 1

32 ページ32

上弦の･･･参？どうしてここに

猗「ビュン」

っ！炭治郎が！

『天の呼吸 弐の型』

煉「炎の呼吸ー」

猗「いい刀だ」

再生が速い・・・ この圧迫感と凄まじい鬼気

『どうして炭治郎を？』

煉「なぜ手負いのものから狙うのか理解できない」

猗「煉獄との話の邪魔になると思ったから」

煉「君と俺が何の話をする。初対面だが、すでに君が嫌いだ」

猗「自分は弱い人間が嫌いだ」

煉「価値観が違うようだ」

猗「煉獄お前も鬼にならないか？」

？！

煉「ならない」

私も黙ってられない！

『天の呼吸 ー』

っ？！

猗「なぜだ？なぜ鬼ならない？」

煉「それは人間だからだ」

猗「人間は、老いて死ぬ。鬼になれが百年でも二百年でも鍛錬し続けれる。鬼になろう」

イラッ、なんなんだこいつ？

『あのさーさっきから聞いてたらなんなの？』

『老いることも、死ぬことも人間という儚い生き物の美しさじゃない？』

『老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いの。強さっていうのは、肉体に対してのみ使う言葉じゃないよ。』

『それに、炭治郎は弱くない。』

煉「そうだ！この少年を侮辱するな。俺は鬼にはならない！」

猗「鬼にならないなら殺す」

煉「炎の呼吸ー」

『天の呼吸ー』

猗「今まで殺してきた柱に炎は居なかった、俺の誘いに頷く者もいなかった」

猗「素晴らしき才能を持つものが醜く衰えてゆく。俺はつらい。耐えられない、死んでくれ杏寿郎。若く強いまま」

猗「血鬼術ー」

煉「炎の呼吸ー」

このまま、距離を取られたら厄介だな･･･なら、近ずくだけ！

･･･？？手加減されてる？どうして？狙いは煉獄さんだけなの？

猗「この素晴らしい剣技も失われていくことに悲しくないのか」

煉「人間ならば誰もがそうだ。当然のことだと」

炭治郎が！

『動かないで！傷が開いたら致命傷になるよ！！待機命令！！』

煉「炎の呼吸ー」

『天の呼吸ー』

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す