○141○ 潤サイド ページ22
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雅「さぁ、今日どうしよっか｣
手をパンパンと叩いてテンションを上げさせようと張り切るフリをする雅紀
和「どうしようね…｣
ゲームもせず、雅紀の隣で考えるニノ
智「…………｣
一言も発さずにただ一点を見つめる智
雅「リーダー！何してんの、ちゃんと考えてよ！｣
智「あぁ、…ごめん｣
変な空気になりそうだったのを打ち消すように
ピンポーン
誰か来たみたいだ
雅「はーい｣
智、何を思い詰めてるのか知らないけど、翔くんのことで不安なのは俺らもだよ
そう言っても「うん…｣しか返ってこないだろうから、言わない
ニノもわかってるかのようにじーっと智を見る
あまりにもここが静かだから
玄関の話し声がここまで聞こえた。
「お届け物でーす｣
雅「え、斗真！？何してんの？｣
生「しーっ！学校には内緒にして！
てかお前ら最近学校来てなくね？どうした？｣
雅「宅配のバイトなんて似合わな！｣
生「やかましいわ、じゃ、届けたかんな。
学校来いよ、サボんなよ｣
まさかの校則違反をしてバイトしてる斗真がウチに荷物届けに来るなんてカオスすぎ。
とか思ってたらニノがスっと立った。
そしてすごい勢いで玄関の方に歩いた。
え…どうした？
和「ねぇ…もしかしてさ。｣
生「うおっ、ニノびっくりした！｣
和「斗真って、能力者じゃない？｣
…………え？
雅「ちょ、何言ってるのニノちゃん、｣
和「違ったらごめん、能力者？｣
生「待って、こわ笑いきなりどうした？｣
思わず玄関に向かってしまった。
リーダーも着いてきた。
生「いやお前らぞくぞく出てくるじゃん！｣
智「どうなんだって聞いてんだよ！｣
智が取り乱して胸ぐらを掴む
雅「リーダー！！ごめん斗真！｣
慌てて引き離す。
智「あ……ごめん、斗真……｣
生「あぁ、うん、大丈夫。｣
どうしたんだよ、ほんとに。
なんか変だよ最近。
疲れてるのかな
なんとなく、ただ事じゃなさそうだと
肌で感じた斗真は
生「まぁ…………あんまり、人に言うもんじゃないけどさ…。翔くんいないし、なんか訳ありそうだな｣
スーッと一呼吸おき、
生「ニノの言う通り、俺は
能力者だ｣
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作者名：ハッピーsmile | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年6月19日 21時
