○136○ 翔サイド ページ17
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目を開けたら、部屋が明るかった
隣でくるまって寝てるニノは
なんだか可愛くて、
懐かしくて。
翔「ニノ？｣
ポンポンと優しく叩くと
和「んー…しょおちゃん、おはよ｣
欠伸をかいてうーんと伸びてるニノがこっちを
見て笑った
それを見て笑う俺。
その光景を引き裂いたのはこの音
ガチャん…
翔「ニノ…！！隠れて！｣
和「うん！｣
急に幸せな時間が、恐怖な時間に変わる
智「翔くん、おはよう｣
ニコッと笑顔で見下ろす智くんは、
さっきのニノの笑顔と大違いで。
翔「…………ぉはよ｣
返さなかったらまた、叩かれる。
智「…ねぇ、翔くん、なんだか
雰囲気違うね｣
肩がビクッと跳ねた
翔「え、そ、そうかな…｣
苦しい
ジロジロ見られて。
ガチャん！
また誰か入ってきた
潤「智ー、はえーよー、まだ眠い｣
不機嫌そうな声がこっちに近づく
智「潤が遅いんだよ、相変わらず朝弱いんだから｣
変わらない松潤に寂しさと悲しさを感じてしまう。
何期待してんだろ、
もう、何もかも不可能なのに、。
智「潤、聞いて？翔くんなんか変なの。｣
潤「ん、何が？｣
智「なんだかねぇ、
隠し事、してるみたい！！｣
きゃはっと楽しそうに
キラキラした目でこっちを見てきた。
怖すぎて逸らす。
潤「え、そうなの？
ねぇ？｣
しゃがんで顎を持たれ、ギラギラした目が合う。
翔「か、隠してないよ…｣
潤「ふーん｣
"俺、隠し事嫌いなんだよね"
耳元でそう呟く松潤
一気に寒気が背中を駆けて
呼吸を乱す。
翔「っハァ、…ﾊｧ、｣
怖さで涙が出そうになる
パンｯ!!
部屋中に乾いた音が響き渡る。
叩かれた。
翔「…った｣
潤「なんだか気分悪くなってきた、殺しそう｣
ビックリするくらい低い声でそう
言うから思わず身構えた
瞬間、3メートルくらい先に吹っ飛ばされた。
蹴りで。
智「おー、潤やるじゃん。じゃあ、俺も！｣
…俺…………?
智くん、一人称、俺だったっけ……
そう考える隙はほんの僅か。
また吹っ飛ばされて、宙を舞う
そして叩きつけられる。
今日は、これ、か。
この痛みか。
耐えるんだ。
耐えるんだ。
俺にはニノがいる、
チラリと柱を見ると
不安げにこっちを見てた。
俺はニノがいるから…
まだ、大丈夫…
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作者名：ハッピーsmile | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年6月19日 21時
