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緋山先生side
『お口、あーんしてー』
A「…ぺったん…やら…ｹﾎｹﾎ…」
『ぺったんしないから、おっきくお口あーんして？』
Aは舌圧子が苦手。
安心させるように何も持ってないと両手をパーにして見せると口を開けてくれた。
『…もうちょっとおっきいお口できる？もっとおっきい口にして、あーって言ってみて？』
でも怖いのか控えめ…
A「…あー」
うん、ほんとにちょっとだけ大きくしたね。
なんとか見えた。
『たぶん夏風邪だね。念のため血液検査したいんだけど…』
ちらっと冴島を見るとAを座らせさりげなく準備してまた抱いてくれた。
冴島「Aちゃん、お姉ちゃんに腕、見せてあげて？」
A「ちっくん…」
なんて勘が鋭いのよ。
もう泣きそうになってる。
『姉たん、Aの腕が見たいなー…今見ないとお腹痛くなっちゃいそう。』
何言ってんの自分。
冴島「わー！大変だ！早く見せてあげないと！」
ありがとう。冴島。のってくれて。
A「…ん。」
眉間にめっちゃシワを寄せてほんとに渋々って感じで出してくれた。笑
冴島「ねー、Aちゃん、退院できたら、何したい？」
A「…姉たんと、すいぞっかん…ｹﾎ」
冴島「水族館すきなの？はーちゃんも行きたいなー」
そう言いながらチラッと合図をくれる。
駆血帯をさりげなく巻き、細い血管を頑張って探し出し、アルコールはアレルギーで使えないから代替の消毒薬を染み込ませた綿球でふく。
A「あ、やら…っ」
ヒヤッとしたから気づかれて腕を引っ込めようとさせたけど、冴島がなんとか抑えてくれてる。
今のうちだ。
A「はーたん、やらーっ…ｹﾎｹﾎｹﾎ…やーーっ…ｹﾎｹﾎｹﾎ…」
今日1番の大声で抵抗してる。
『叫ぶ元気どこにあったのよ笑。ほら、咳でちゃってるじゃん。冴島、ネプライザー用意してくれる？』
冴島「はい。」
『おいで。』
A「ｹﾎｹﾎ…姉た…ｹﾎｹﾎ…ﾋｭｰ…」
『苦しいね…』
喘鳴聞こえてきちゃったな。
抱き上げると背中をさする。
冴島「…用意できました。」
『ありがと。A、これ咥えて吸って？」
冴島からネプライザーを受け取り、Aに吸わせる。
A「すー…ｹﾎ…」
『上手…ん、もういいよ。』
聴診器で音を聞き収まってきたから冴島に片付けてもらった。
『熱は…39.3か…冴島、アセトアミノフェンの座薬お願いできる？』
冴島「分かりました。」
今日は素直に入れさせてよ？
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まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです！！ (2018年6月16日 6時) (
レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます！とても、面白かったです！次のお話も楽しみです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年9月7日 0時
