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あれから……つまり、記憶を取り戻したあのクリスマスから季節は2回巡って新たな春がやってきた。

お互いに第一志望の学校に合格して、今日は入学式だ。

まずは目標達成!……だが、これで終わりじゃない。

E組の行く末をさりげなく知る為にはどうするのがベターなのか。

今まで考えても結論は出なかった。

3年になるまであと2年。

それまでに結論つけなくては。

ふと上を見上げるとピンクの花びらがひらりと降ってきた。

「わぁ、桜だ!きれーだね」

「そうだね」

私が一方的に気まずくならないか心配していた彼との仲は何ともなかった。

……いや、何ともないことはない。

正確に言うと、冬休みが明けて3日は目も合わせられなかったのだ。

しかしそれを見た周りからの攻撃が激しく、「別れたの!?」なんてからかわれて逆に気まずいことになったのだ。

急に避けられ周りからグチグチと言われたカルマはそれはもう不機嫌で、それから何度イタズラされたことか……。

ともかく、会話しない方が逆に違和感もあって結局今まで通りにしているのだ。

「まさか受験してるのに中学まで一緒なんてね」

そう言いながら軽く笑うカルマは悔しいけどイケメンだ。

イケメンなのは知ってたけども!

なんだろうこの悔しさ!!

「なんか腹立つ」

「はぁ〜?急に何なの?」

そっちこそムカつく、なんて言って軽くデコピンされる。

「ま、いいや。クラス確認しよ〜」

クラス名簿を見ると赤羽業の下に天野Aとあった。

「えぇ……ほんっと腐れ縁じゃん」

「これで7年連続だっけ?ここまでくると笑えるね」

私もビックリだ。

前世の記憶があったり、こんな偶然だったり、神様は何考えてるんだろう。

……まあ私無神論者だけど。

偶然にしては出来すぎじゃない?

「そういやAちゃんはさ〜、部活とか決めてるの?」

クラスへ向かう途中で不意に質問を投げかけられる。

部活、そういえば考えたこともなかった。

前世の私はずっと帰宅部で、今やりたいことといったらE組の行く末を見届けたいくらいだ。

入りたい部活かぁ……思いつかないなあ。

「んーん、カルマは?」

「俺は帰宅部〜」

「決めるのはっや」

帰宅部即決ってどうなんだ。

何にも考えてない私が言えたことじゃないと思うけど。

私も部活考えないとなぁ……。

「決まらなかったら一緒に帰宅部しようよ〜」

「んー、そーだね」

今、私も帰宅部になる未来が見えた気がする。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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とある女の子(プロフ) - 続きの展開が気になりまくりです!!またいつかの更新楽しみにしてます♪ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2532dffcac (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すっごく面白かったです!夢主とカルマ君の関係、大好きです!これからも応援しています! (2020年8月5日 11時) (レス) id: e77f932360 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meer | 作成日時:2020年6月15日 22時

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