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空も暗さを増し、カルマもおばさんも家に帰ってしまった。
(あの記憶、さっきは気づかなかったけど……)
自分の部屋でゴロゴロとしながら思い返せば、あれは間違いなく前世の記憶だった。
……前世？嘘でしょ？
いや、でもあれは間違いなく私の記憶だ。
それに、考えたらそれだけ記憶が溢れて出てくる。
あの時私は高校生だった。
受験を控えていたはずだから、3年生。
学校では気の合う友達と漫画とかアニメの話をして、それなりに充実していた。
その中でも1番盛り上がっていたのが『暗殺教室』の話だった。
昨日のあのシーンがよかったとか、来週はどうなる？、とかいっぱい話してて、すごく大好きで……
＿＿あぁ、あの事故のおかげでアニメの途中までしか見れてないから続きが気になる。
今になって未練タラタラになるなんて、変なの。
「もう続き知れないじゃん……
……あ」
いや、続きは何もアニメで見なければならない、という訳じゃあない。
今私はどこにいるの？
そう、暗殺教室の世界の中だ。
この目で続きが見られるじゃないか！
「Aー、寝る前に歯磨きしなさいね」
「わかってるー」
母さんの声で現実に戻される。
＿＿直接自分の目で確かめる為にはどうするのがいいだろう。
もちろん、自分がその場にいる事が1番良いに決まってる。
「目標、椚ヶ丘中学か……」
机の上に掲げられた目標は、今年の春に書いたものだ。
元々中学受験をするつもりで、椚ヶ丘に行きたいと思っていた。
今日その思いがより強固になった。
そうと決まれば早く勉強に取り掛かろう。
「って、終わっちゃった……？」
記憶を取り戻したからなのか、今まで苦戦していた問題集があっという間に終わってしまった。
丸つけをしても間違いは0。
中身は高校生、しかも大学受験を控えていたのだから当然と言えば当然だけど。
「これ……もしかして公立校だったらイージーモードすぎ？」
それでも私は椚ヶ丘以外に進学するつもりは無い。
この様子だと進学は問題無さそうだけど。
「……明日から、普通に話せるかな」
幼なじみとしてすっかり定着した彼との関係を密かに心配しながら布団に潜り込む。
「まあ、平気かな。それより次のテストだー……」
＿＿それから年が明けたテストは、成績が大いに上がって母さんはとてもご機嫌であった。
対照的に、カルマは初めて私が点数を上回ったからかえらく不満げであった。
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とある女の子(プロフ) - 続きの展開が気になりまくりです！！またいつかの更新楽しみにしてます♪ (2020年9月24日 23時) (
レス) id: 2532dffcac (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すっごく面白かったです！夢主とカルマ君の関係、大好きです！これからも応援しています！ (2020年8月5日 11時) (レス) id: e77f932360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meer | 作成日時：2020年6月15日 22時
