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【A】




「それじゃあ2人ともおやすみ。神威くん、Aに何かされたらすぐ言いな」




神威「わかりました〜」




A「普通逆だろ」




布団を敷き終わりお母さんは部屋から出て行った。
私ははぁ、とため息をつく。
そして隣でニコニコ微笑む神威くんを見た。




A「すっかりお母さんに気に入られちゃって…」




神威「なになに。嫉妬?^^」




A「違います」




私はベッドに寝転んだ。
すると神威くんも私を見習って布団に寝転ぶ。
いや可愛いかよ。




神威「ねぇ、A」




A「んー?」




手に少し冷たい感触があった。
どうやら神威くんが手を繋いできたみたい。
ひんやりとした体温は私には心地よかった。


私は神威くんを見つめた。
その顔は少し切なげで神威くんらしくない。




A「どうしたの?」




神威「……謝りたいことがあるんだ」




神威くんはそういうと少しだけ握る手に力を込めた。
至近距離で見つめ合うと今にも心臓が飛び出そうになる。




A「謝りたいこと…?」




神威「神楽のことだよ」




神威くんはそう言うと起き上がった。
私も起き上がって神威くんに向き直る。
なぜ神威くんが謝るのか理解出来なかった。




A「神楽ちゃんのことって…?」




神威「……俺ね、知ってたんだ。妹のあいつが、Aの幼なじみと出来てるって」




それに、と神威くんは続けた。




神威「神楽が妹っていうのも黙ってた。言えばAとの関係が終わるかも、って。Aを傷つけないようにって決めてたのに…ごめんね」





そういえば、神威くんは神楽ちゃんのお兄ちゃんだったね。
でも、どうしてそんなことで神威くんが罪悪感を感じるの?
神威くんは何一つ悪くない。
いや、誰1人として悪くない。




A「ほんと、神威くんは馬鹿だね」




私はそう言って神威くんを抱き寄せた。
神威くんは額を私の肩に押し付ける。
神威くんの髪を撫でて私は笑った。




A「そんなことで神威くんを見放さないよ。それに、神威くんがいなかったら私ずっと引きずってた。神威くんのお陰で今がすごく楽しいんだよ」




神威くんはゆっくり顔を上げた。
その顔があまりにも美しくて見とれてしまう。




A「ありがとう、神威くん。私は神威くんに十分救われたよ」









────────だから私は、貴方に恋してる。

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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
- 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時

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