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虹村視点
貴「私は一生……自由なんて、手にせず…生きていくのよ」
虹「………A」
貴「だって…ふふ、私は冷泉の娘だもの……自由だなんて、いらないわ」
虹「いらない、か」
貴「冷泉のために生きて……冷泉のために死ぬの」
虹「……おい、もう…言うな。それ以上何も…」
貴「どうして？…あら、修造。泣きそうな顔、しないでちょうだい」
虹「…してねぇ」
貴「………ねえ、修造。お母様は？」
虹「…は？」
貴「お母様は何処？私、あの場所にいないと怒られてしまうわ。まだ間に合うかしら」
虹「お前、何言って…」
貴「ねえ、いつものように教えてくれないの？修造、お母様にバレないうちに地下へ行かないと、」
虹「………A、しっかりしろ。奥様はいない。だから行く必要もないんだ」
貴「お母様……いらっしゃらないの？お買い物？でもさっきまで、私を」
虹「…夢の内容と混ざってんのか？」
貴「あ、お、お母様……ッ」
虹「はっ？」
Aが青褪めた顔で扉の方を見る
そこには誰もいるわけがない
幻覚でも……見てんのか？
Aの額に手を当てると、さっきよりも熱が上がっていた
……このままにしてたら、また過呼吸になるかもしれない
貴「やっ、お、お母様、ごめんなさい…、今……行きます、お母様…」
虹「A、落ち着け。大丈夫だから。今は具合が悪いから寝てていいんだ」
貴「で、でもお母様はいつも、具合が悪くても言う事聞きなさいって」
…くそ、あの人の影響がでかすぎる
あの人は、もういないのに
虹「大丈夫だから」
貴「イヤ…イヤっ、イヤ！修造、邪魔しない、で…ッ……どうして意地悪するの？お母様の言う事、聞かないと…酷いことされるって、知ってるくせに…」
虹「奥様はいない！今この部屋には俺とお前しかいないだろ⁈」
貴「い、いる、そこに…お母様がいるの！修造、どうして見えないの？ねえ…修造……っ」
虹「ッ……お前がどうして見えてるのか、俺が聞きてぇくらいだ」
貴「お母様…っ」
虹「あ、おい！A‼」
Aが俺の腕の中から抜け出して、何処かへ走り出した
多分、地下へ行くんだろう
………くそ、どうして忘れない？
…まあ……あれだけ酷い事をされて、忘れろという方が無理な話か…
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碧夜叉 - 灰羽さん» 本当ですか！！嬉しいです！これからも更新頑張りますね！ (2018年7月27日 7時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 話の展開が凄く面白いです！更新頑張って下さい。 (2018年7月26日 23時) (レス) id: 25c64ff54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年6月23日 0時
