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次の日
今日はまた体育館で練習がある
確かこれが終わったら帰るのよね
今は夏休み中だからと合宿に来ているけれど、帰ったところで練習はある
でもそのおかげで縁談やお見合いの頻度は大分減った
改めて部活に入って良かったと思う
…………ただ、夏の体育館は信じられないほどに暑い
貴「暑い…」
桃「あっついね〜」
貴「私たちでもこんなに暑いのだから、練習をしている人たちが倒れるのも無理はないわよね…」
桃「確かに！昨日は灰崎くんも倒れたしね。あの後大丈夫だった？」
貴「ええ、回復して元気よ。だからほら、今日も練習に出ているわ」
桃「てっきり虹村さんに無理やり連れてこられたのかと思っちゃった」
貴「それは祥吾の日頃の行いのせいね。仕方ないわ」
桃「Aちゃんって、最近灰崎くんと仲良いもんね。よく知ってるんだね」
貴「…ええ、まあ」
桃「……Aちゃん、顔赤くない？大丈夫？」
貴「だ、大丈夫、少し暑いだけ」
桃「そっか。もし具合悪いなら言ってね」
貴「ええ、ありがとう」
『具合悪くなったら俺に言え』
祥吾にそう言われた事を思い出して、少しニヤけてしまう
いけないわ、変に思われるじゃない
灰「なに変な顔してんだよ」
貴「っ、祥吾…ッ！驚かさないでちょうだい」
灰「悪ぃ、でも俺ドリンク欲しいんだけど」
貴「あ、ごめんなさい。どうぞ」
灰「ありがと」
貴「…汗、すごいからタオルで拭いた方が良いわよ」
灰「拭いてくれよ」
貴「私は貴方の親ではないのよ？」
灰「んなこと分かってるっつの。疲れたから拭くの面倒なんだよ」
貴「あのね、私は貴方を甘やかすためにいるんじゃないの」
灰「お前に甘やかされんの好きだけど」
………………ずるいわ
そんな事を言われたらやってあげたくなるじゃない…
少し負けたような感じがして悔しいけれど、ここで拭いてあげる私が弱いのよね…
灰「あ、やった。楽で良い」
貴「私をこんな風に使うのは貴方くらいよ」
灰「虹村さんは？」
貴「私は修造に汗を拭けと言われたことはないわ」
灰「ふーん」
貴「あ、今日の具合は？」
灰「今日は平気」
貴「そう。それなら良いけれど…気をつけてね」
灰「おー」
貴「貴方が倒れた時、心臓が止まるかと思ったわ」
灰「お前、俺のこと好きすぎ」
貴「…………今更じゃない、そんなの」
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碧夜叉 - 灰羽さん» 本当ですか！！嬉しいです！これからも更新頑張りますね！ (2018年7月27日 7時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 話の展開が凄く面白いです！更新頑張って下さい。 (2018年7月26日 23時) (レス) id: 25c64ff54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年6月23日 0時
