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灰「つまんねーの」


祥吾はそう言いつつも少し楽しそうに笑った

…あ、可愛い

キス紛いのものをしたり、詰め寄られたりしたのはあまりにも驚いたけれど、こうして可愛い顔が見られるのなら………まあ、良いような気が…


灰「あー、お前本当面白いな」

貴「…からかわないでって言ってるじゃない……。というか起きて大丈夫なの?」

灰「ん?ああ、大分良くなったからな」

貴「そう…それなら良いんだけれど。…ねえ、聞いても良い?」

灰「なに?」

貴「………どうして私の目の前に貴方の顔が…あったの?」

灰「あー…うわー…お前そこ突っ込む?」

貴「…だって、あんな距離おかしいじゃない」

灰「……………ったんだよ」

貴「え?」

灰「キスしようと思ったんだよ!」

貴「…………はっ?」

灰「…んだよ、未遂だっつの」


そういう問題なの?

というかあまりにも驚きすぎて随分と素っ頓狂な声を上げてしまったような気がする

いけないわ、はしたない

いや、というよりも………えっ…?


貴「どっ、どうして…」

灰「…綺麗な顔だと思って触ってたら指が少し唇に触れて、なんか…柔らけぇし、したくなったんだよ」

貴「貴方も………物好き、ね…」

灰「………そこで「祥吾も私が好きなの?」って聞かない辺りだよなぁ、お前」

貴「…………だって、貴方が私を好きじゃないのは分かっているし…それに貴方は好きじゃなくても…その、キス…とか、するんでしょう?」

灰「するけどお前はそういうのとは違うっつーか、何つーか…確かに恋愛感情はねーけど興味はあるっつーか」

貴「い、いいの、詳しく言われてしまうと…何だか照れるから…」

灰「…とにかく、そこらの女と同じ感じでキスしようとしたわけじゃねーから。それだけは分かれ」

貴「わ、分かったわ、だからもう…」

灰「…………あー、なんからしくねぇこと言った気がする。忘れろ」


祥吾は頭をガシガシかいて照れたような表情をしてベッドの方へ戻っていった

…そういう表情をするから余計に好きになるのよ

きっと自覚は無いのね

好意を向けられるのが苦手なようだから好かれる方法なんて知らないに等しいのよきっと


灰「……いつまでそんな隅で縮こまってるつもりだよ、こっち来れば?」

貴「あ、ええ…」

灰「なあ、気分良くなったっつったら練習出されっかな?」

貴「多分…あ、でも1時間くらいでもう終わるわ。…………だから2人でサボりましょうよ」

灰「…おいおい良いのかよ、お嬢様」

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碧夜叉 - 灰羽さん» 本当ですか!!嬉しいです!これからも更新頑張りますね! (2018年7月27日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 話の展開が凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2018年7月26日 23時) (レス) id: 25c64ff54b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年6月23日 0時

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