リアル天使、現わるっ？！ ページ3
うわぁ、すごいっ！
母との約束を無事果たした私は、KZ学園を前にして心踊らせていた。
想像の3倍は大きく、すごく立派だ。
不安になって学校のホームページを開いて確認してみたけれど、ここで間違いないようだった。
スマホをバッグに閉まっていた所、ある異変に気がついた。周りが騒がしいような、そう思い見てみると…
私を囲むようにして、大勢の人が集まっていた。
制服からして、ここの生徒だろう。
思わぬ注目を浴びてしまい、一気に顔が熱くなって、そそくさと校内へ入る。
最初は職員室に行けばいいんだっけ。
そう思いながら道順を考え込み、ある重大なとこに気付く。
職員室の場所、知らない。
どうしよう、どこだろうと辺りをキョロキョロしていると、声を掛けられた。
？？「もしかして、お困りですか？」
目を向けるとそこには、ショコラブラウンの髪の毛が似合う可愛らしい女の子がいた。
A「困ってます笑 この学校に来たばかりで職員室がどこか分からなくて…。」
もう大丈夫だよというようにこちらへ微笑む女の子の姿は、まさに天使のようだ。
？？「案内します、こっちです。」
私は女の子の優しさに感謝しながら、後ろをついて行くことにした。
いろいろ話して分かったことがある。どうやら女の子とは同い年のようだ。
それを知ってお互いタメで話すことに…嬉しい。
すごく堂々としていたから、先輩かな？なんて思っていたけれど…笑
職員室に到着し近くにいた人に声をかけると、そこで待っててねと言われた。
少し沈黙が走る中、私は女の子の方を見る。
A「今更だけど名前、教えてよ。」
そう切り出すと、女の子はあっ！と言うようにクシャッと笑ってみせた。なんて可愛いのだろう。
こんなに仲良くなったのに、名前はまだ知らない、なんて変な話よね。
彩 「立花彩です。」
容姿にピッタリな、とても可愛らしい名前。
こうして出会えたのも、何か運命のような気がする。
A「立花彩ちゃん…彩ちゃんって、呼んじゃダメかなぁ？」
不安に思いながらそう言うと、嬉しそうにニコッと笑ってくれた。
彩 「いいよ！」
自分の名前を名乗ってないことに気が付く。
A「私はAAだよ。好きに呼んで！よろしく！」
彩ちゃんの方へ手を伸ばし、私たちは熱い握手を交した。
彩 「Aちゃんっ、こちらこそよろしくね！」
初対面にして幾分仲が良くなった私たちだったが、チャイムが鳴った所で彩ちゃんとはお別れした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よつば | 作成日時：2020年3月8日 21時
