あの子は何色？ 【国見英】

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晴来｢美術部には…入ってなくってさ、えっと
っお金の関係で｣


あぁ、振る話題ミスったな

どうも掴めなくて、会話がさっきのように上手くいかない

国見『…そう、中学のころ頑張ってたとか？』

晴来｢そうでも無いんだけど｣


じゃあどういうことだよ。

やけにつっこみたくなる、中学の頃も今も部活入ってないんだったらなんなんだよ、独学？
だとしたらほんとにすごい人じゃん


国見『もしかしてだけど、独学ってこと？』

俺のその質問はアタリだったようだった。
縦にブンブンと振る晴来さんはなんだかおかしくて面白い。


晴来｢国見くんの絵…私は＿こんな顔なんだ、私｣

国見『鏡見た事ないの？』

ぽつんと呟いた晴来さんの声音は驚いたように裏返っていた。


晴来｢いやいや、そういうわけじゃないけど他人から見てこういう雰囲気？…なんだなぁって、

あ、あとバランス凄いいいね｣

国見『無理に褒めなくてもいいって』

焦ったように早口になっている。
絵に関して何も言っていないことに気づいたからだろう。


晴来｢…そうじゃないよ、いいと思う｣

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