【カゲプロ】訳ありの猫耳パーカードM少年はメカクシ団No12になりました【男主】

162話「訓練」 ページ17

ヒナ「さ、能力の詳細が分かったことだし、練習しようか！」



そう言ってヒナが笑った。


肩下にまで届くサイドポニーテールは、あの頃と変わってないんだな。



もっと他の髪型をすれば可愛いのに。

「アメリカ譲りのボリューミーな髪だから」って１つに束ねるんだもんね。



サツキ「練習…。そっか、他にどんな能力が造れるか試さなきゃ。」



【目を合わせる】を基準にしようかな。



サツキ「【目を凝らし合わせる】でやってみる。」



レイ「ヒビヤとマリーさんですね。」



僕は、ヒビヤ君とマリーさんに能力を使った。



あ、今思ったけど、この【目の色を変える】って『能力の特色を変える』って意味なんだね。



僕は、二人の目が薄く赤い色になったのを確認して、能力をおさめた。


サツキ「えっと、終わったよ。」



ヒビヤ「じゃあ僕が使ってみるよ。」



モモ「あ、じゃあ【凝らす】なら私を探してみて！隣の部屋に行ってるから。」



モモさんが隣へ行くと、ヒビヤ君が能力を発動した。



ヒビヤ「うん、おばさんが見える…。目を合わせればいいのかな？」



ヒビヤ君は、赤い目を、一点にじっと集中させた。僕らから見れば、ヒビヤ君の視線は壁に向いてる。


でもヒビヤ君には、壁じゃなくてモモさんが見えてるんだろうね。



ヒビヤ「………ふぅ、終わったよ。」



キド「キサラギ！終わったぞ！」



返事はなし。



マリー「ということは…」



ヒナが「マジか」と隣の部屋へ行った。


ヒナ「モモちゃ〜ん？…………あ、あはは………凝らし合わせる最強だね。」



ヒナの声がうわずってる。


カノ「やっぱり固まってた？」


ヒナ「うん、ピクリとも動かないよ。」



凄い凄い、凝らすを応用できたよ。



クロア「あぁ、サツキの能力は最強だと思うから……デンノウデイズで一番。」



アイ「もしかして、サツキさんが加わったことで能力が全て揃ったんじゃないですか？」


クロア「……恐らくそうね。」



レイ「そろそろ、【合体させる】でデンノウデイズを覚まさないと…。」

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