いちごたちと転校生6【すとぷり】

教室 ページ45

夢主side

『るぅとくん！？』

るぅとくんは、何を思ったのか、荷物を持ってすぐにでてしまった

私、何かしたかな…？？
るぅとくんに余計なことした…？

この病室を出る前のるぅとくんは、酷く追い詰めた顔をしていた

そんなに、体育倉庫の件が響いた？
いや、また別のこと？？




そうやって、土日頭を悩ませたが、答えは出なかった

そもそも、様子がおかしくなったのは、お母さんと話してからだ、また変なことをお母さんは言ってしまったのか？と思ったが、お母さんに聞いても当たり障りのない話をしたとばかり

ベランダから、るぅとくんの部屋が見えるはずなのに、ずっとカーテンはしまっていて

会う機会もなかった、だから、少し元気がない状態で学校に登校すると


「雨宮ーーー！！！！」

『うわぁ！！！』

教室の中に入ったと思ったら、白い物体が走ってきて、私は背中を強打した

『いてっ！！』

「大丈夫だったか！？また、いじめられたと聞いたぞ！！！！」

『あ、あの…離してもらえると…』

「お前はほんとにいつもいつも！！！！心臓が持たないぞ！！はっ！！もしかして、私を殺したいのか！？」

『いや、だから離して…』

「雨宮ー！！！！！」

『ぐえっ』

久しぶりに会った、こいつ、小石は、私を抱きしめて離さない、おかげで朝ごはんのタコライスが出そうだ



「小石さーん、離してあげたら？」

と、落ち着いた声で話す彼 さとみくん

「ん？？？あ、雨宮！！！？？どうした！そんなぐったりして！！！誰にやられた！！！」

『お前だバカヤロー』

そう言って、私を離した小石
あー、何もかもがぐっしゃぐしゃだ
まぁ、こんだけ私のことを思ってくれる子がいてもいいかもしれない

「お手をどうぞ？」

「きゃー〜！！！！」

と言って、倒れ込んでいる私に手を差し伸べてくるさとみくん

教室中は、その事で悲鳴だらけだ
というか、キザなことするな…

『あの、お手は借りないんで、結構です』

と言って、拒絶すると

「…ああ、失礼、プリンセスはお姫様抱っこをご所望でしたか…」

『は？？？』

「きゃー〜！！！！」

倒れ込んでいる、私を器用に抱え込み、お姫様抱っこをするさとみくん

教室が、悲鳴で壊れそうだ

『な、なんのつもり！！』

「いいじゃん、悪い気分ではないっしょ？」

『恥ずかしすぎる…！！』

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