いちごたちと転校生6【すとぷり】

敵にもならない ページ36

痛くて、今すぐ保健室に行きたかったけど
なーくんのことばに押されて、遅いながらも懸命に走った、タイムは散々だし
最下位だし、で、すごい最悪だけど
謎の達成感があった
ちなみに、いま外での応急手当をされている

私が走り終わったあと、るぅとくんが
ビデオテープの確認を申し立てた
な、なぜに…？あれは、私が自然に転んだだけだよな…？

すると、ビデオテープによると、私は誰かの足に引っかかったらしい
おいおい…勘弁してくれよ！！
そんな事しなくても、私は、最下位だろうが！
(そこじゃない)

「はぁ…？？？私が足をひっかけた？何言ってんの？？」

と言って、私の横のレーンにいた女の子が現れた

「嘘をつくな、ビデオテープにはしっかりと証拠が残っている、これは、完全に妨害したとしか考えられない」

と体育の教師が反論すると

「はぁ？意味わかんないんですけど、ていうか、私がそれする意味無くないですか？あいつ敵にもならないし」

「おい！！！！」

「気持ち悪いんですけど！！」

女の子は、そのまま切れながらどこかへ行った
はぁ…面倒くさい…
私そろそろ、人間不信になってもいい？
人に騙されたり、いじめられたり、はめられたり
褒めて欲しいんだけど

「大丈夫ですか？A先輩！許せないですね…あいつ、絶対足かけたことは事実なのに…！」

「ほんと、性格悪い…捻挫とかないですか？気をつけてくださいね…」

莉犬くんとるぅとくんが私の元に来てくれた

『ありがとう、2人とも大丈夫だよ、応急手当はしたし、てか、ありがとうね、転んだ時声掛けてくれて』

「あの時のA先輩…すごく辛そうだったから…」

うん、実際に辛かったし、こんな大事な場面で、しかも私が足引っ張ってるのに、更に足引っ張ってるとか、自分なんなんだよ、とか思ってたから

るぅとくんも莉犬くんもありがたかったけど…
あそこで忙しく動き回るなーくんにも、本当に助かった




「雨宮ー！！！！」

『うわっ、小石！？』

「私もいるわよ」

『あ、さくら』

小石とさくらが、椅子に座ってる私の元にきた

「変なやつに目、つけられたね、あいつちょこちょこ問題起こしては、のらりくらりと交わしてきたやつよ」

「雨宮、お前は本当に…！！！私は、心臓がいくつあっても足りないぞ〜！！！！」

小石に抱きつかれながら、冷静に分析を始めているさくら、温度差ね温度差

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