いちごたちと転校生6【すとぷり】

アクシデント ページ35

はーい、私今とてもバックレたいでーす

「雨宮！！！！お互い頑張ろうな！！！」

『あの、話しかけないでくれる…』

「雨宮！！？？？どうしたどうした！！
元気がないな！？亜鉛飲むか？」

『亜鉛…？？？？？』

すると、小石は片手に会えんのサプリメント？
を持っていた、亜鉛って飲めるんだ…

「ブドウ糖でもいいぞ！！」

『お菓子みたいにホイホイ出すのやめない？』

小石はもう片方ににブドウ糖を取り出した

「そんな、徒競走だからって、落ち込むな！！
私は、嬉しいぞ！クラスに貢献できるからな！！」

そう、今から徒競走、もうすぐ私の出番なのだ
徒競走とかしんどいって、せめてスピード順にしない？本当にクラスに申し訳ないんだけど

『小石はいいよねー、早くて…私なんて亀ですよ…ハイハイ亀です…亀が人間の中にいてごめんなさいね』

「おい！！誰だ！！！雨宮に亀とか言ったやつは！！私が叩きのめしてやる！！」

『すぐ大事にするなって！！』

「いてっ」

冗談が通じないな…小石
良い奴だとは、思うが、やかましい…
と思っていたら、小石の出番になった

「安心しろ！雨宮！！！お前の失敗は私でノーカンにしてやる！！」
訳: 私が1位取るから雨宮が最下位とっても大丈夫だよ

とかっこいいことを言うと、数々の運動部を抜き
本当に1位におどりでた
かっけぇー！私は、これがやりたいんだよ！

さて、次は自分の番！
神様の手違いで私1位にならないかな…？？？

よーいドン…！

そして、私は、走り出した
頑張ったけど、私はやっぱり遅くて、インコースではあったけど、みんなにどんどん抜かされる
と思った瞬間

『わっ』

何かに引っかかって、私は、転んでしまった
転んだ瞬間、世界が止まったような気がして
自分は何してるんだろう、と一瞬わからなくなった

体がずきずき痛くて、もう走りたくない
みんなはもうゴールしてるのに…と
まだ理解が追いついていない脳で考えていると

「A先輩！！！たって下さい！！」

聞き慣れた声が耳に届いた
るぅとくんの声だ…！！！

「Aさん！！大丈夫です！！立てます！！」

続いて莉犬くんの声が
その2人の言葉におされて、立ったが
膝がとても痛いし、血も出ていた
その血に、少し目眩がすると

「大丈夫、Aちゃん、まだ徒競走は終わってないよ、走りきることに意味がある」

と、忙しいはずのなーくんが私の肩をちょんちょん
とつついて、笑顔で背中を押してくれた

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