いちごたちと転校生6【すとぷり】

キザな転校生 ページ14

『かっこいいとは思うけど、私は、さとみくんの方が好きかな』

「よっしゃあ！！見たか転校生！」

『張り合うんじゃないよ』

イキリたっている、さとみくんを落ち着かせると
転校生は、こちらの声に気づいたようで
周りをあしらいながら、こちらに近づいてくる
同時に、さとみくんが私の前に立つ

「君がさとみくん？すごくかっこいいね
僕は藍楽だよ、藍楽って気軽に呼んで、よろしく！」

「ふーん、で、なんの用？三条」

いや、自己紹介してくれたのに、反応素っ気な
どうした？せっかく相手は、握手しようとして、手を出してんのに握る気もないらしい、さとみくんは
てか、前からどけよ

「あはは、素っ気ないなぁさとみくん
まぁ、そんなとこも絵になるのがいいね
僕は、その後ろの子にも挨拶したいんだけど」

後ろってことは、私か
まぁ、挨拶しといて損はない、と思って、席から立ち上がろうとすると、さとみくんは、急いで振り向いて

「挨拶なんてしなくていいから」

『いやいや、失礼でしょ？大丈夫だって』

「とにかくだーめ！！」

と、駄々をこねる子供みたいになっている
な、なんだろう、嫉妬なのか？さすがにそれはないか…？さとみくんの態度に困惑してると

「おい！！雨宮の邪魔をするな！！」

と言って、小石がさとみくんを引っ張った
さすが、カイリキー小石、さとみくんは私の前から
綺麗に消えて、おかげで例の転校生と目が合った
すると

「あっ…」

と言ったかと思うと、私の目を見つめて離れない
な、何？にらめっこでもしてんの？？
でも、その転校生はほんとうに私を見て離れない

「なんだあいつら、目逸らしちゃダメゲームでもしてるのか」

「あれは絶対に恋の視線だって…！！」

と、外野の声が聞こえるが、気にせず
転校生を見てると、急に我に返ったのか

「ハッ！！し、失礼、雨宮Aちゃん…だよね…？僕の名前は、三条藍楽よろしく！Aちゃん
君は本当にモナリザのように美しいね…」

『あ、ありがとう？よ、よろしく、藍楽くん』

と呼ぶと、藍楽くんはめっちゃ照れた顔になる
てか、モナリザって褒められてますか？

「気安く名前で呼ぶなよ…！！」

「それには同意だが、暴れるな」

その後、藍楽くんは、他のクラスメイトの質問に答えるために、自分の席に帰ったが
なんとも、不思議な転校生だ…

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新キャラ！三条藍楽(さんじょうあいら)くん
緑サラサラヘアーのキザ少年とでも覚えといてください

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