怒りの音 ページ7
『そういえば、なんで私ここに呼ばれたんですか…?』
「そりゃあ、新生徒会の発表のためだよ?」
『え…わ、私、前にでなきゃ行けないんですか?』
「俺たちも、強制的に参加させたから、できるだけAちゃんのお願いは聞いてあげたいけど、これだけは、どうしても…」
強制的にっていう、自覚はあるんかい!!
って、そうじゃなくて
前に出るとか聞いてないんですけど!!
別にいいよ、前に出ることは別にいいのよ?
ただ…今の状況ですと…私、出たら、バッシングの嵐よ?全員からのブーイングが始まっちゃうわ
「なにか心配事でもあるんですか?(^^*)」
と、るぅとくんが、私に不気味なくらい、いい笑顔を向けてくる
『あっ、るぅと様のお手を煩わせるわけにはいかないので…』
るぅとくんには、知られたら面倒だから…という意思で、拒絶すると、私の言葉に食い気味に
バンッ!!!
という、思わず耳を抑えたくなるほどの、大きな音が至近距離で聞こえた
「あ、ごめんなさい(^^*)今なんと?(^^*)」
い、今の状況を説明すると、るぅとくんは
いつの間にか持っていたバットを、舞台裏の何が入っているか分からない木箱に、もう、ほかの生徒に聞こえるくらい、大きな声で、叩きつけました
何を言ってるか分からないと思うが、私もわからない…
「「『ヒェッ』」」
私と、莉犬くん、ころんは、この状況に追いつけず、とりあえず、直感でやばい、ということを感じて、顔を真っ青にして、互いの手を握りあっている
「随分力ついたな…るぅと…」
と、そこなの!?お前見るのそこちゃうぞ?もっと大事なことあるやろ!と言いたくなる、さとみくんが、叩かれた木箱の状態を確認している
「ほんま…やりすぎやで?3人とも、怯えとるから…」
と、珍しくこの中で1番真面目になっているジェル先輩、見るからに力が強いるぅとくんから、易々とバットを取っていく姿を見て、恐怖を覚えたのは言うまでもない
「はいはい、るぅとくん落ち着いて…もうすぐ、出番だから…、さとみくん、木箱壊れてないよね?ジェルくんは、そのバットを、るぅとくんの手の届かないところにやって、3人とも、今すぐにとは言わないけど、心落ち着かせて、出番に備えて」
なーくんが、やれやれ…というふうに、皆に指示を飛ばすのを見て、さすが…!と思った
「僕、なんにも悪くないのに…」
さっきのとは、別人かのように、落ち込んでいる、るぅとくん
いや、お前だよ?お前が、事の発端よ?
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夢花 - (´Д⊂グスン夢主ちゃんいい事言うねぇ…目頭に来たよ… (2021年3月6日 22時) (レス) id: cf87ac2a06 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます!見るのが楽しいだなんて……本当にありがとうございます!頑張ります! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!1から見てくださったんですね!とっても嬉しいです!ありがとうございます! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!1から見直してくださったんですね!ありがとうございます!よしこちゃんよしこちゃん! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - RIKI#さん» コメントありがとうございます!本当ですか!そう言っていただけてとてもありがたいです! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年12月15日 21時