お探し会 ページ26
「てか、どうすんの…僕らでどうにか出来んの…?」
『人間初心者の猿と一緒とか失敗する気しかしない』
「誰が人間初心者の猿だよ!!!」
軽口でも叩いてないと落ち着かないくらい、私達はさっきの雰囲気に恐縮していた
とりあえず、るぅとくんを探そう、話はそれからだ
お互い考えていることは同じようで、2人で一緒に探した
本当は手分けして探したかったけど…
「無理!!!絶対無理!!僕一人じゃ無理!!!」
『手分けして探せばいいじゃん…!』
「僕の死体が転がっててもいいの?」
その言葉に、思わずころんの方を見ると
すっかり、怯えきった表情で訴えるものだから
思わず
『…そんな?』
「そんな」
と、聞いてしまった
「るぅとくんはね、1-5の教室の曲線美が好きって言ってたから、そこにいるよ」
『…教室の曲線美って何…?1-5は他の教室と何が違うの…?』
と思って、1-5のドアを開けても、誰もいない
「そこにいないなら、2-1だね、2-1の教室の配置が好きって前、言ってたよ」
『教室の配置って…どこでもいっしょだろ…』
と思って、2-1のドアを開けても、誰もいない
「なら次は、3-2…」
『いない、例えるぅとくんが、本当にここの教室のここが好きなんだよね、って言ってても、るぅとくんは、ここにはいないよ』
というか、好きだからってその場所にいる訳ねぇだろ
1人、反省しながら教室に来るか…?
「えー…じゃあ、保健室?そういえば、前保健室の本の並べ方好きって言ってた」
『保健室なのに?本?ていうか、喧嘩した場所なのにいかないでしょ』
「あ、そっか」
ダメだ…るぅとくんのことなら、私よりも詳しいころんの方がいいと思ったけど、こいつはダメだ…
と思って、ころんを引っ張りながら移動していると
「どこ行くの?」
『屋上』
「はぁ?るぅとくんが、そんなよくある少女漫画のキーポイントみたいなとこにいるわけないでしょ」
『散々外しまくってたくせに、お前のその自信はどこから来るんだよ』
そう言いながら、屋上につくと
1人、穏やかな風を受けながら、柵のそばにいる、見たことのある、金髪を見つけた
『ほら、いたやん、はい謝罪』
「さてと、声を掛けてこようかな」
『聞いてる?』
そう言っても、振り返らずに真っ直ぐるぅとくんの方に向かうころん
すると、こちらに気づいたのか、るぅとくんは、真っ青な顔をして見てくる
と思ったら、何故かるぅとくんは、走り出した
「『え!?』」
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夢花 - (´Д⊂グスン夢主ちゃんいい事言うねぇ…目頭に来たよ… (2021年3月6日 22時) (レス) id: cf87ac2a06 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます!見るのが楽しいだなんて……本当にありがとうございます!頑張ります! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!1から見てくださったんですね!とっても嬉しいです!ありがとうございます! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!1から見直してくださったんですね!ありがとうございます!よしこちゃんよしこちゃん! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - RIKI#さん» コメントありがとうございます!本当ですか!そう言っていただけてとてもありがたいです! (2020年4月13日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年12月15日 21時