いちごたちと転校生2【すとぷり】

詰み ページ17

私は、突然気がついた
思わず、バっと起き上がると、体のあちこちが痛い
想像以上の痛みにまた、横になった

『(あれ…私何してたんだっけ…)』

確か…隊長に…そうだ殴られて、それで…意識が飛んだんだ…！
で…ここはどこ…？

私は気がついたら、教室のようなところにいた
何故…？

とりあえず、出た方がいいよね
って言うことで、痛い体を必死に動かして、ドアの方に行くと

『…開かない…』

残念ながら、私は､扉に移動するのに、体力を使ってしまって、向こうの扉に行く体力も、窓の方に行く体力も残っていない

もしかして、これ密室！？
多分、あの頭お花畑隊長は、私がいなくなれば、ジェル先輩と付き合えるとでも思っているのだろう…
うん、随分なお花畑、お花畑すぎて、何本かお花ちぎりたいわ、現実見せたい

というか、私どうすればいいの…？
体は汚ぇし、あちこち傷だらけだし、動けないし､多分部屋から出られないし…
ていうか、ここ確か防音だよね…？
はぁ…詰んだ…
みんなありがとう…私の人生はここまでだ…

さとみくんside

お昼休みが終わって、教室に戻った。
そしたら、珍しく隣がいない
確か、あいつお昼休みが始まると同時に、どっかに行ったんだ…
じゃあ、もうすぐで帰ってくるかな…？


と、待ってみたけど5時間目、6時間目、帰りの学活にも姿が現れない
流石におかしいと思って、みんなに見てないか、聞いたけど、ほとんど見てない人ばっかだし、見たとしてもお昼休みが最後だ
おかしい…授業をサボるような子じゃないし…
だとしたら、やっぱり一昨日の件？

一回、試しにジェルに電話をかけてみた

テテテ､テテテ､テテテテテン♪

｢もしもーし！！！！｣

｢ジェル、うるさい…｣

こっちは必死になってるって言うのに、あいつはあいつで呑気だ…

｢ねぇ、Aちゃん見なかった？｣

｢Aちゃん…？見てないけど、なんかあったん？｣

｢昼休み終わったとこから、姿が見えないんだよ､授業サボるような子じゃないし、心配でさ…｣

すると、ジェルは初めとは違って、真面目な声で

｢俺、探してみる｣

プチッ

ほんと、切り替えが早い…
手当たり次第、連絡してみるか…

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
途中の着信音､下手すぎましたね…
ほんと、こういうの苦手なんです…

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