いちごたちと転校生【stpr】

おんぶ ページ48

はぁ…帰りたい…

目の前で、ころんと親衛隊の奴らが、言い争ってるが正直どうでもいい､帰らせて…
あ、どうも、時間が経てばメンタルが復活する人間です

いや、流石にまだ体の方の痛みはひかないんですけど、メンタルの方は大分良くなった

だからと言って、帰れる訳ではなくてですね、隊長の蹴りによって、足は使い物にならないものですから､誰かの助けがないと､癒しのマイハウスに帰れないんですよ

バキッ

！？
目の前に､折れた鉛筆が降ってきた
…え？
これ…委員長に借りたやつじゃ…
はぁ…やったなこいつ…

｢別に怒ってないからいいけど、その言葉遣い気をつけろよ､この脳内お花畑が｣

怒ってるじゃん、鉛筆割るぐらい怒ってるじゃん

｢誰が、脳内お花畑ですって？そっちこそ、1年のくせに言葉遣いがままならないのね｣

｢隊長！！！｣

｢いいじゃない、私は別にころんなんて､どうでもいいのよ、好みじゃないし｣

｢そういうことではなくて！｣

はぁ…長い､ていうか、誰も通らないのある意味奇跡だよね

｢はぁ…もういいから、帰ってくんない？｣

｢言われなくても、帰るわよ､今日は失敗しちゃったしね､さぁ帰るわよ｣

｢隊長！待ってください！｣

そのまま、3人はどっかに消えた
そうすると、ころんは振り返って、私の目線に合わせてしゃがんだ

｢フッ…ブッサイク｣

『は？第一声がそれ？』

いや、確かに痛みで泣いて､顔ぐっしゃぐっしゃだけど、それは触れないってもんじゃないの？ねぇ、どうなの？

｢声も、かっすかっすじゃん｣

『心ある？』

｢あるに決まってるじゃん、だから助けたんだよ｣

と言って、急に後ろを向いた
そして、こっちに向かって、手を出してきたけど
何の意味かわからず、そのままでいると

｢早くして｣

『いや、どういう意味か分からないんだけど』

｢おんぶしてあげるって言ってんの、それくらいわかって、本当は女となんて関わりたくないけど、状況が状況だから｣

『いや、重いからいいよ…』

｢豚だもんね｣

『豚じゃないから、見てみ？』

チョロいとかじゃないから、豚って言われたのが気に食わないだけ、だけ
何とか体を動かして、ころんの背中に飛びつく

｢ほんとだ、豚だ｣

『ぶっ殺すよ』

｢その前に落とすよ？｣

豚とか言ってる割には、軽々と持ち上げているので､本心じゃないことはすぐ分かる

『さあ、ころん発車！』

｢落とすよ？｣

『やめてください』

ちゃっかり折れた鉛筆も回収した

帰りの時間→←鉛筆割っちゃった

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