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部屋に持ち込んだ本を読んでいたらいつの間にか日が暮れていた。


あの後、センラさんと昼食を食べた。
_____

 「吸血鬼はなんで血を吸うの、?」

セ「生きるため、やね」

 「?」

セ「空飛んだり、傷を治したりできるんやけど、それを使うためには血が必要。
  その力を使ってなくても普通のご飯だけじゃ力不足で生きてられへんの」

 「血は吸血鬼にとってもう一つのご飯か、」

セ「そうやね」
_____

その後、用事ができてしまったようで
他の案内は明日に持ち越されることになった。

夕食は使って良いと言われたキッチンにあるものを食べた。



 「綺麗な月、」

窓から見える、少し欠け始めた満月は
まだその形を綺麗に保ったまま、

夜空の沢山の星と共に輝いている。



建物は高い場所にある為、
周りを見渡せるがどこを見ても森。

昼間は色づいた木々がとても綺麗だった



森の中にある城内はやはり寒くて

温かいものが欲しくなる。



「何か飲もう。」


城内に居るという緊張感でなかなか眠気はやって来ない、

身体も冷えていたため温かいものを飲むためにキッチンへ向かった。


「「...カチャリッ」」


キッチンは自室から廊下へ出て窓のある右へ、
突き当りを左に曲がったところだ。


「「コツコツ...」」



ひとり分の足音は絨毯に吸い込まれる。


突き当りを曲がるところで右側の通路、手前の部屋のドアが空いていることに気がついた。

 「...?」



 『〜、…!』


なにか音が聴こえる、


聴き耳を立ててもあまり内容は入ってこないため
恐る恐る部屋の中を覗いてみると、





 「...!」


「「ジュルッ、」」



窓から差し込む月明かりで絨毯に散らばる赤黒い液体がはっきりと見えた。



黒い影が2つ、絨毯の上に座り込む者と横たわる者。


?「...っは」


ひとりが顔をあげると、紫の髪の毛が見えて、

惚けて満足そうに円を書いた口元には赤に染まりつつある牙、



その表情は見惚れてしまうほどに美しくて


でもあまりの恐怖に
口は音を立てて息を飲み込んだ。



?「あ、」


 「!」


その目が私を捉えた瞬間、
私は駆け出した。


来た道を引き返し、階段を降りる



____向かうのは城の外。

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年3月9日 1時) (レス) @page26 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:う さ ぎ 。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年10月30日 1時

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