今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:553 hit
小｜中｜大
悲しげな目 ページ6
一松side
蓮見さんは悲しげな目をした
そして自傷するように自分を嘲笑うように
笑った
僕はそのとき
不謹慎だけど
そういう表情も
きれいだなって思った
キーンコーンカーンコーン
次の時間の予鈴だ
蓮見さんは立ち上がった
『…次の授業はでようかな』
まだ一緒にいたいけど
そんなこと言えないから
一｢こちらこそ。ねぇ、またここに来てよ｣
と声をかけた
『うん、またね』
と笑って手を振ってくれた
一｢うん、バイバイ｣
後ろを向いて、歩いた蓮見さんは
急に立ち止まって
『松野くん、私綺麗じゃないよ』
『むしろ汚い』
と小さな声で
でもはっきりと言った
そのとき彼女がどんな顔をしてたのか
僕は知らない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよこ | 作成日時：2018年1月26日 2時
