臨時のヘルプ ページ36
ジャックに連れさられ強制的に手伝う事にはなったものの、やるならしっかりやりきろうとトレイを両手に仕事をしていた
「お前、やけに手馴れてるな」
両手に料理を運びながら隣に来たジャックに声をかけられる
『うち、実家が料理屋やってるんだよね。そんで小さい頃から手伝いしてるからこういうのは慣れてる』
「なるほどな。じゃあ料理が趣味なのも」
『多分それが影響してるだろうね』
でもうちの料理はここのラウンジみたいに綺麗、落ち着いてるみたいな感じじゃなくて、沢山食べな!みたいな肉ドーン!っていう料理ばっかだから雰囲気的には慣れないけど...
BGMも静かなピアノやオルゴールじゃなくて、マジフト中継を野太い声で応援するような感じの方が似合っている
ちょこちょこ話している間にも次々と注文を捌いていき、なんとか溜まっていたオーダーを終わらせる事が出来た
『思ってたよりも早く終わったな』
「だな。これくらいなら余裕だ」
「なんでお前らはそんなに元気なの?」
ちょっとした達成感にジャックと浸っていると、エースくんがありえねぇとでも言いたげな表情をして呟いた
『ユウくんも指示出しありがとね。おかげでスムーズに回せたよ』
「大したことはしてないよ!ただ前にバイトでやっていた事をやっただけで」
そうは言いつつも照れたように笑っていて、可愛いなぁと頭を撫でる
その結果また怒られたが、特に反省も後悔もない
その後、何故か皿洗いやら盛り付けやらもやらされたがなんとか一区切りをつけることが出来た
「やっと客足が落ち着いてきたな」
「うんうん、かなりいい感じに捌けてたじゃん♪手伝ってくれてありがとねぇ、小エビちゃんたち」
ふぅと息をついているとパチパチという拍手と共に、アズール先輩が姿を見せた
「あれだけの混雑を捌ききるとは、見事なヘルプです」
「アズール!」
グルルと唸るジャックに目を向けることなく、VIPルームを手のひらで指した
「大変お待たせ致しました。VIPルームの準備ができましたので、どうぞこちらへ」
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時