◇ ページ5
『……………………………え？』
今、なんて？
本気で間抜けな声が出た
「だから、もう雅紀に近づかないで」
『……』
…夏休み初日。
帰りのホームルームが終わって帰ろうとしたとき、裏庭に呼び出された
嫌な予感はもちろんあったけど、何を言われても聞き流そうって。
…そう決心した15分前の私に言ってやりたい
だって。
梨花「あたしと雅紀付き合うことになったから」
こんなこと言われたら…
『え…』
聞き流せるはずなんてなくて。
ただ呆然とその場に立ち尽くしていた
梨花さんはそんな私をフッと笑って「邪魔なの」って小声でぼそっと呟いた
…背筋が凍った気がした
梨花「正直に言うわね、あたし貴方のこと邪魔だって思ってる」
ああ、ダメだ
梨花「あたしがどれだけ雅紀の隣にいたか知ってる？こーんなちっちゃい頃からあたしは雅紀の隣にいたの。」
梨花さんの言葉一つ一つが
梨花「あたしと雅紀の間にアナタが入り込む隙なんて1ミリもないってこと」
矢のように私の胸に刺さってくる
梨花「…もう雅紀に近づかないで。
雅紀はあたしのものよ」
そう言って、清々しく髪を揺らして私の元から離れていく梨花さん
スクバを持ってた右手に、いつの間にかキュッと力が入ってた
…
『二宮先輩の……ウソツキ。』
くっつく可能性は100パーないって、そー言ってたじゃん。
俺の勘って根拠もないくせに堂々と語ってたじゃん
悔しかった。
言い返したかった。
でも、言い返せなかった。
だって梨花さんの言う通り、私には梨花さんと雅紀先輩の間には入れない。から。
たとえ私の方が梨花さんより雅紀先輩の事が好き！なんて思っていても雅紀先輩のこと誰よりもわかってるのは梨花さんの方だし。
小さい頃から一緒にいるってことはお互いに信頼しあってるって訳で…
はぁ、全然勝てる要素ないじゃんか…二宮先輩の嘘つき！
勝てるよ、ってドヤ顔で言ったあの顔殴ってやる！、
ベッドにストン、とたどり着くまでいまいち覚えてない
頭には梨花さんの「付き合うことになったから」って声がずっと響いていて酷く頭痛がした
……嫌だ、。雅紀先輩と話せないなんて…
もう廊下ですれ違っても先輩の名前を呼べないの？
体育をやってる先輩を教室から眺めることが出来ないの？
そんなの、
『嫌だ……っ…』
ポロッと涙が出た
私、…失恋したんだ。
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さら☆(プロフ) - お久しぶりです！こちらは、これでお話完結でしたでしょうか？また相葉先輩に会えたら嬉しいです！（泣） (2019年9月5日 2時) (
レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
さら☆(プロフ) - 番外編もニヤニヤして読んでしまいました★続きを楽しみにしていますね(*^^*)こんな素敵な先輩とお兄さんが居たら、どんなに幸せな青春だったのだろう…☆主人公ちゃんが羨ましいです！ (2019年2月19日 1時) (レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - わーー(＞＜)すごいところで(＞＜)もう続きが気になってソワソワしてます(＞＜) (2018年12月29日 20時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - コメさん» コメさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)相葉ちゃんかわいいですよね(;_;)。これからも頑張ります、ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - さら☆さん» さらさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)二人揃って鈍感で大変ですね、笑。大好きなお話のひとつなんて、、嬉しい限りです(;_;)ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ruru | 作成日時：2018年8月7日 22時
