◇ ページ35
ここは寒いから、って少しだけ移動して体育館の裏にある物置き場。
二宮先輩が窓際によっかかって、私を見てる
和也「…デジャブ」
『はい？』
和也「体育祭ん時もこんなこと起こらなかった？」
『あぁ、たしかに…』
あのときは、1年生の子だった。
たしか二宮先輩が助けてくれて非常階段で話してたらいつの間にか体育祭が終わってたんだっけ。
和也「思ったんだけどさ、オレお前にとってスーパーヒーローすぎね？」
ドヤ顔で、二宮先輩が言う。
『ふふ(笑)スーパーヒーローは自分でそんなこと言いませんよ』
和也「物語だと、主人公はスーパーヒーローのことを好きになるんだけどなー」
『たしかに、…』
和也「お前はほんと予想外なことばっかり」
『え？』
ぼそっと呟く。
二宮先輩、何のこと言ってるの？
古いソファがぽつん、と置かれてる。
そこに腰掛けた二宮先輩は「古くせぇな」って呟いてる
何となく私も二宮先輩の隣に座った。
和也「肝心の相葉くんはどこにいんの？」
『さぁ…たぶん、教室じゃないですか？
櫻井先輩に呼ばれてるからって行っちゃいました』
ん？と眉間に皺が寄る。
和也「翔ちゃんさっき彼女と楽しそうに綿菓子食べてたけど」
「え？」
愛と？
楽しそうに、綿菓子……。
羨ましすぎるんですけど…？
ってそーじゃなくて。
梨花さん嘘ついてたってことだよね。
まぁ、そーか。私と二人きりになるための口実だもんね。
和也「人を信じすぎ」
『…』
和也「お前も、相葉くんも」
『だって…。』
和也「気づかなかったわけ？」
『なんとなくは、。でも、先輩に行かないでなんて言えないし』
はあ、とため息をつく。
俯いてた私の顔を覗き込む二宮先輩の目と目が合った。
和也「どこまでお人好しなの」
じー、と見つめられると逸らせない
和也「苦しいならやめちゃえばいいのに」
『…』
和也「なーんて。」
『…』
和也「そんなこと言っても無駄だって分かってるけど」
二宮先輩が、私の髪の毛を耳にかける
丸っこくて、少しだけ熱い。
そんな手がちょん、と耳に触れて少しだけ擽ったかった。
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さら☆(プロフ) - お久しぶりです！こちらは、これでお話完結でしたでしょうか？また相葉先輩に会えたら嬉しいです！（泣） (2019年9月5日 2時) (
レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
さら☆(プロフ) - 番外編もニヤニヤして読んでしまいました★続きを楽しみにしていますね(*^^*)こんな素敵な先輩とお兄さんが居たら、どんなに幸せな青春だったのだろう…☆主人公ちゃんが羨ましいです！ (2019年2月19日 1時) (レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - わーー(＞＜)すごいところで(＞＜)もう続きが気になってソワソワしてます(＞＜) (2018年12月29日 20時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - コメさん» コメさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)相葉ちゃんかわいいですよね(;_;)。これからも頑張ります、ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - さら☆さん» さらさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)二人揃って鈍感で大変ですね、笑。大好きなお話のひとつなんて、、嬉しい限りです(;_;)ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ruru | 作成日時：2018年8月7日 22時
