◇ side和也 (2/6更新) ページ31
和也「あいどうぞー」
次の方ー。
そう繰り返してもう何分？
相変わらず女ばっかな、お客さん。
あれだろ？
俺のクラスがお化け屋敷やるからって、
潤くんのゾンビ姿見たい〜とか、智くんに驚かされたい〜とか、そんなんばっかだろ？
だからこんな客来んだろ。
はあ。受付なんかよりもお化け役の方が何倍もマシ。
俺だって驚かしたいんだよ。
そっちのほーが俺にあってるし？
「にのみや先輩ですよね…？！/////」
はいはい、これも何回目ー。
和也「そうだけど？」
「良かったら一緒に写真撮ってください…/////」
はあ、仕方ないね。
俺基本的に女のコには優しいからさ。
お決まりのアイドルスマイルでピースをしたら、
キャーって黄色い声が聞こえた。
ふふん、こーゆーのも悪くない。
もう2時間も働いたから遊びに行かせてよー。ってクラスのやつにおねだりしたら割と直ぐに変わってもらえた。
ゾンビメイクしてる潤くんもさすがに疲れたらしい。
でもイケメンなことには変わりない。
和也「中無事でした？」
潤「きゃーって可愛く怖がってる子もいれば、
めちゃくちゃ触ってくるヤツもいた」
智「オレは無事だったけどね」
潤「大野さん俺の後ろに隠れてたからだろ」
あ、バレた？って舌だしてる。
さすが大野さん、卑怯者。
潤「やっとまわれんじゃーん」
和也「ほんとそれ。
…どこ行きますー？」
智「しょおくんたちどこいんだろ？」
潤「愛ちゃんといんじゃん？
それか相葉くん」
智「リア充めーーーー」
翔ちゃんに言ったそれが、今度は潤くんに向かって言う大野さん。
潤「なんで俺なの、笑」
智「じゅんくんもリア充じゃん」
和也「たしかに。
紗月と行動しないの？」
潤「んー、いいわ。忙しいみたいだし」
和也「ふーん」
「それよりAに会いに行こー」ってルンルンし出す潤くん。
彼女より妹って相当やべーな。
シスコンにも程がある。
Aのクラスに入ればみんなが浴衣になっていた。
潤「そーいえばAも浴衣持ってってた」
和也「へー」
あのときの、か。
黄色いベースに大きな菊。
って、なんで覚えてんだおれ。
でもあの日は忘れたくても忘れられない、
俺が失恋した日でもあり、アイツを傷つけた日でもある
俺のせいでアイツは花火大会に行けなくて。
泣いて。苦しんで。傷つけた。
あの日は俺もどうかしてた。
周りも見えないくらい、頭も心も空っぽだった。
最低だな、俺。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さら☆(プロフ) - お久しぶりです！こちらは、これでお話完結でしたでしょうか？また相葉先輩に会えたら嬉しいです！（泣） (2019年9月5日 2時) (
レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
さら☆(プロフ) - 番外編もニヤニヤして読んでしまいました★続きを楽しみにしていますね(*^^*)こんな素敵な先輩とお兄さんが居たら、どんなに幸せな青春だったのだろう…☆主人公ちゃんが羨ましいです！ (2019年2月19日 1時) (レス) id: 2ea785f477 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - わーー(＞＜)すごいところで(＞＜)もう続きが気になってソワソワしてます(＞＜) (2018年12月29日 20時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - コメさん» コメさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)相葉ちゃんかわいいですよね(;_;)。これからも頑張ります、ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - さら☆さん» さらさん、コメント頂きありがとうございます(;_;)二人揃って鈍感で大変ですね、笑。大好きなお話のひとつなんて、、嬉しい限りです(;_;)ありがとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: 8630c905a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ruru | 作成日時：2018年8月7日 22時
