番外編 ちびりひょんー其の弐ー ページ23
『よい…しょ。重たかったぁ…』
無事に寝場所に帰ってこれた俺。
『ん〜…結構良い顔してんじゃねぇーか。』
こいつが倒れていたときに見えた顔。綺麗に整っていて女がこいつを見たらすぐにでも惚れるんじゃないかと思うぐらいだ。
すると…
「うっ…んん…??ここは…」
『ん?…起きたか。お前さん…道端で倒れてたんだよ…』
「あんた…だれだ?」
『…(人に名前を聞く前にまず自分からって言うだろ…)…俺は、
羽宮面九尾の狐。』
「は…羽宮面、九尾……本当か!?」
『お、おう…てか、お前腹減ってねぇーの__…』
ぐぎゅるるるるゥ…
「…うっ///」
『ふっ…減ってんじゃねぇかよ。
ちょっと待ってろ、良いもん食わせてやる。』
「えっ…」
俺はまあ…一人で暮らすの長いから…
飯を作るのは慣れてる。
………………
……………
…………
『ホラよっ…食え。』
「良い……のか??」
『あんな腹の音聞いたことねぇから…
相当腹減ってたんだろ…??』
「ううっ…///」
『早く食いな。冷めちまうだろ…』
俺がそう言うと、勢い良く飯を食い出したこいつ。見ていてわかるが…飯の食い方でまだガキだと言うことがわかる。
あとから聞いたが、こいつには親も名前もないらしい。
それに、帰る家も……
『成程ねぇ…行く宛がないと。』
「………」
飯を食べている手を止め、黙り出すガキ。
『なら、お前此処にいろ…』
「……………えっ???」
俺の予想外の言葉のせいで、目を見開き…さらに口を開けながら驚いている。
『行く宛がないなら…此処にいれば良い。』
「ほ…本当か!?…『だが…』…っ!!」
『条件がある。…お前はまだ若い、要するにガキだ。
だから、これからこのアヤカシの世界で生きていけるように……"修行する"
それが…条件だ。』
「修行…??ってことは……あんたが、師匠になるってことか…?」
『んん〜…まぁ、そうなるな♪』
「大丈夫なのかよ……」
『失礼なっ!!…ちゃんと出来るわ!!』
こうして、俺とガキの修行が始まるのであった。
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EMIKO(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2019年7月11日 14時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
Guren(プロフ) - それもありですよねぇ〜リクオが小さい頃編もありますし… (2018年6月3日 15時) (レス) id: 35b0ac4495 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - 四国編から羽衣狐じゃだめですか? (2018年6月3日 15時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
Guren(プロフ) - 意見を送ってほしいです!!よろしくお願いいたします!! (2018年6月3日 13時) (レス) id: 35b0ac4495 (このIDを非表示/違反報告)
極月 - なるほど! ! ! 確かにそうなりますね、、、えっとつまり夢主の畏は相手を魅了する。ですかね? あと教えてくれてありがとうございました! ! ! (2018年5月10日 14時) (レス) id: 43b0ecb60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:世羅 | 作成日時:2018年4月11日 20時