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02.悪魔は地獄が怖い ページ3
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「…な」
呆然とするおそ松はひらりと答案用紙を落とす。
「ん、落ちたよ」
それを私は、拾い上げるとおそ松に渡した。
そして、鞄を掴み教室を後にしようとする私の腕をがしっと掴むおそ松。
「…オレ、もう無理。
慰めて。」
「ふざけんな、誰がするか」
私は、涙目のおそ松の腕をさっと振り払う。
しかし。
「…...オレを慰めなかったAは地獄果てに落ちてしまえ」
という、呪いの声に足を止める。
悪魔なのに地獄を怖がるなんて変な話だとは思うけど、怖いもんは怖い。
それに、おそ松は何故か人を呪うということに関しては一流なのだ。
「.......100円だけなら、奢ってやる」
項垂れているおそ松の側まで仕方なく行き、手を差し伸べる。
その瞬間、目をキラキラと輝かせるおそ松。
なんか、可愛いとか思ってたりして。
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作者名:りわ | 作成日時:2018年4月18日 20時