運命とか恋愛とか ページ10
貴女side
手を引かれて連れられたのは近くの森の入り口付近。
手を離され、女の人は腰掛ける。自分の隣をポンポン叩いて、私に座るように誘導するので、私はそれに従って隣に腰掛ける。
女の人「久し振りね、A」
そう言って、ニッコリ微笑む。
…お母さん、ちょっと老けたかな…？
貴女『久し振り、お母さん！』
私も微笑み返し、お母さんに抱きついた。
お母さんも抱き返してくれる。
ああ、懐かしいな…
この感じ…
この匂い…
お母さんは私の肩を掴んで私を離した。
母「随分と大きくなったわね…！もうお母さんより身長高いじゃない！」
悔しそうだけど嬉しそうなお母さんを見て、心が少し安らぐ。
貴女『えへへ、そうだね…！そういえばさ、お母さん、なんで私の所に来たの？』
そう言うと、お母さんは少し真剣な表情になった。
私もつられて背筋を伸ばす。
母「お母さん実はね…病気になっちゃったの。」
お母さんが弱々しく微笑む。
貴女『病気…？…それは、治るの…？』
もし治らない病気なら…
亡くなっちゃったり…？
嫌だ。大切な人を失うのはもう嫌だ。
お父さんを失って
丁を失って
フウガを失って
私が心の中で叫んでいると、お母さんは私の背中をさすってくれた。
母「…残念ながら、治らない病気。お母さんは後ちょっとで死にます。…だから、Aに会いに来たんだよ」
お母さんは少し悲しげな笑みをこぼす。
貴女『…私…嫌だ。これ以上大切な人を失いたくないよ…』
母「これ以上？」
貴女『…うん。』
母「Aは誰を失ったの…？」
貴女『お父さん…は物心つく前に亡くなってたけど…あとはフウガと…』
…丁。
母「…フウガ？」
貴女『…』
そっか、お母さんはフウガが亡くなった事を知らないんだった。
お母さんは「…そう」と優しく、悲しげにこぼした。
母「あー、お母さんがもっと強かったらなあーー！ちゃんと三人を守れたのに！」
お母さんは空を仰ぎながら言った。
お母さんは昔からそうだ。なにもかも自分の責任にしてしまうのだ。
そんなお母さんの手を握る。
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茅 - 絵上手いですね！ 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか？ (2020年10月20日 11時) (
レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 謎の沈黙ターイム（バリトン）ｗｗこれ、気に入りましたｗｗ (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます！え！本当ですか！？嬉しいです＾＾ありがとうございます！ (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛紗 | 作成日時：2018年4月9日 17時
