かけられた呪い ページ7
旅をしている途中、風の噂で「とある村の家族が神の血を引いていると知られて別々の村へ送られて召使いとなった」と聞いた。また、「その家族の秘密をばらした少女が村から逃げて、親が探している」とも聞いた。
……
旅をしている途中、たまたまAに会った。
私はそこでまた、思ってもいない事を口にして、Aを宙から落とした。
その時思った。
私は愚かなんだって。
謝ることすらできないクズだって。
血だらけのAが誰かに抱えられていったのを見送ると、私はナイフを持った。
自分のした事を忘れたくて自分をあの世へ送ろうとした。でも、誰かに強く頬を打たれたんだ。
私の頬を打ったのは…私のお母さんだった。
その横でお父さんが恐ろしい顔をしていた。
私がしていた事を全て見ていたんだ。
母「アオイ」
アオイ「…なに」
母「確かに私達家族は殺しを行う妖怪の血を引いて居るよ。皆んなに憎まれるような一族。…でも、私達は親友を裏切る一族ではないのよ。」
父「…アオイは我が家の家訓を忘れたのか?」
アオイ「ううん、覚えてる。“私達家族は殺しを行う妖怪の血を引くけど、何も殺さない”…でしょ?」
父「そうだな。…じゃあなんでお前はそれを守れなかったのか?」
アオイ「…」
母「死んで逃げようとせずにちゃんと謝りなさい。Aちゃんならいつまでも待っててくれるから。」
お父さんは私の頭に手を置いた。
アオイ「?」
父「謝る事が出来るまで体の成長を止める呪いをかけた。…きちんと謝るまでこの呪いは解けないぞ。」
_____________
サヤside
アオイ「そして…今に至る。」
アオイちゃんは俯いて肩を震わせて居る。
私がもう一度お水を差し出すと、いらない、と零した。
アオイ「…ずっと…Aの事を探してるの。…私、ちゃんと謝りたいから。」
アオイちゃんは私を真っ直ぐに見つめる。
サヤ「…わかった。次の私の仕事が休みの日に一緒にお姉ちゃんのところに行こう!」
私がそう言うと、アオイちゃんは安心しきった顔で微笑んだ。
そして
今日から私の家にアオイちゃんを泊めることにした。
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茅 - 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時