検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:48,446 hit

君の秘密を ページ6

アオイの語り風です
ーーーーーーーーーー
私とAはいつも一緒だった。

親同士が仲良かった。
理由はAのお母さんが私達家族の事を怖がらなかったから。恐ろしい血を引いているというのに。

そして、いつのまにかAと仲良くなっていた。

サヤやフウガともたまに遊んだ。

Aは優しくて可愛くて強くてみんなから好かれて…私の自慢の親友だった。


でもある時、Aが枯れた花を元通りにしたり、空中を歩いたり、怪我を治したりしているところを見かけた。

そして思わず、Aにその事を問いかけてしまった…。

Aは秘密にしてほしい、と言った。


けど、私は…





その約束を守ることが出来なかった。


村中から好かれている女の子が普通の人間じゃないと知ったら、みんなどんな反応をするのか、すごく気になった。

それと同時に私みたいな女の子が妖怪の血を引いていると知ったらみんなどんな反応をするのかも気になった。


そして私は…




色々な人にAの秘密をばらしていった。




しばらく経ったある日の事。遂にAの耳に噂が届いてしまった。


貴女『…アオイ!』

アオイ「あら、どうしたの?」

貴女『…約束、破ったでしょ?どうしてバラしたの?』

アオイ「…お前がうざいからよ。」

嘘。ほんとはそんなこと思ってないの…

貴女『え?』

アオイ「親同士が仲よかったし、赤ん坊の頃からの付き合いだったから今まで仕方なく一緒にいたけど、本当はお前がウザくてたまらなかったんだよ!」

違う。そうじゃない。

貴女『……私、何かしたの?』

何もしてない。何もしてないよ。Aは何もしてないよ。

私の汚い悪意だ。

アオイ「したもなにも、存在が嫌なんだよ…!お前といると、みんなから比べられるし、いつもニコニコヘラヘラ笑ってて、気味が悪いし!」

そんな事ほんとは思ってない。笑顔のAは大好きだし、Aといて比べられたことなんかない。

掛け替えのない存在。

貴女『なっ…!』

アオイ「もう村中に広めてあるから!!みんなに怖がられて、いじめられるがいい!!」

やだ、私って最低だ。

向こう見ずだった。

そう言って、私は立ち去った。

Aは突然の出来事に、ただ、立ち尽くしていた。


その後すぐに私はその村を出て、旅を始めた。

…村に残した自分の両親に何も言わずに。
ーーーーーーーーーー
次に続く

かけられた呪い→←変わらない姿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , 鬼灯 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
- 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。