思い出話 ページ27
貴女side
東の空が明るむ頃。私は伸びをしながら体を起こした。…と言いたいところだけど、目が覚めて初めに耳に入ったのは雨の音。
また今日も雨か…
最近よく降るな
貴女『さてと！身支度して仕事だー！』
といっても雨のせいか体がだるくて動きたくない自分がいる。
…あれ？なんか本当にしんどい。
…ううん！だめだ！サボりはだめだよ私！！！
私は体を起こして身支度を整える。
顔を洗って、口をゆすいで、髪を梳かして…
最後にいつも肌身離さず首に掛けている、勾玉の首飾りを付けている事を確認する。
貴女『さてと、朝御飯どうしようかな…』
体がだるいせいか食欲がわかない。
でも何も食べないわけにはいかないので、私は木の実をひとつだけ口にした。
口の中で木の実を噛み締めながら大雨の外を眺める。
あー…無性に休みたいって気持ちに覆われる。
でもきちんとやるべき事はやらなきゃ。
噛み終えた木の実を喉に通して、勢いよく立ち上がってみた。
貴女『…よし！仕事するぞ！えいえいおー！』
勢いよく大雨の外に飛び出ると、タイミングよく人にぶつかった。
貴女『あ、ごめんなさ…』
ぶつかった主を確認する為、顔を上げるとそこにはこの村の権力者の一人がいた。
貴女『…お早う御座います。』
そう言うと同時に私はお辞儀をする。
権力者「随分と冷めた態度だな。まあいい。俺は村長の代わりにお前に報告に来た」
貴女『何ですか？』
権力者「今日は休んでいいそうだ」
その言葉に私は少し喜びを感じた。
…今日はゆっくりしよう。
貴女『わかりました。わざわざありがとうございます。』
権力者「うむ」
そう言って権力者は戻って行った。
さてと、だらしないけどちょっと寝ようかな…
家に戻り濡れた体を拭いて寝ようとした時。
？「よっ！」
振り向くと家の入り口にナギが居た。
貴女『あ、ナギ！』
ナギは家の中に入って来る。
ナギ「お前今日休みらしいから来たみた！」
へへ、と笑うナギ。
私も合わせて笑う。
貴女『そっか！…最近雨続くねー』
ナギ「おう…」
雨を見ると、あの時のことを思い出してしまう。
貴女『…丁……』
ナギ「…やっぱお前、あいつの事今でも大好きなんだな」
貴女『うん…会いたいな……ってごめん！折角来てくれたのにこんなこと言っちゃって…もう忘れなきゃだよね…』
ナギ「いや別にいい…昔の話でもすっか…」
哀愁が漂う中、外の雨はどんどん強くなっていく。
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茅 - 絵上手いですね！ 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか？ (2020年10月20日 11時) (
レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 謎の沈黙ターイム（バリトン）ｗｗこれ、気に入りましたｗｗ (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます！え！本当ですか！？嬉しいです＾＾ありがとうございます！ (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛紗 | 作成日時：2018年4月9日 17時
