乙女心は難しい ページ23
フウガside
鬼灯くんは調理する手を止めてこちらを振り返る。
するといつもの大人びた雰囲気の彼の顔が見える。
鬼灯「…お断りするつもりです。」
まあ、予想はしていた答えだが。
鬼灯くんにはかけがえのない、大好きな子がいるもんね。
フウガ「そっかそっか!…鬼灯くんは将来僕の義兄になるんだよね。」
そう言うと、少しフッと笑い口を開いた。
鬼灯「…未来の事なんて、私にはこれっぽっちもわかりやしませんよ。」
そりゃあ、誰だってそうだよね。
僕にもわからないしさ。
鬼灯「…ところで貴方に相談なんですが、どうやって断ればいいんですかね。」
フウガ「え、なんで僕?」
こういう相談なら女の子のお香ちゃんとかがいいと思うけどな…
僕、見た目は中性的だけどさ、
い・ち・お・う
男だからさ。←
鬼灯「いやなんかなんとなくフウガさんそういう経験ありそうなので」
フウガ「いやないよ!僕は女子に告られたことがない!!悲しいよ!!!うん!!」←
鬼灯「ほう、そうですか。勉強になりました。」
あ、勉強になったんだ。それなら良かった←
フウガ「まあ話を戻すけどさ。建前なんていらないから、鬼灯くんが思った事をそのまま言えばいいんじゃないのかな?」
鬼灯くんは首を傾げて腕を組む。
そして眉間に皺を寄せる。
鬼灯「私が思ったこと…
・何処のどなたでしょう?
・何処で私を知ったのか?
・私には慕っている
フウガ「う〜ん、やっぱ僕にもよくわかんないや。ごめんね。役に立てなくて。乙女心ってわかんない。」
鬼灯「いえ、一緒に考えてくださってありがとうございました。さて、すぐ夕飯作りますね。」
______翌日。
鬼灯side
鬼灯「すみません。貴女とは付き合えません。」
女子「え…なんで?何がダメなの!?」
不満げな顔を向けられる。
気にせず話を続ける。
鬼灯「私は貴女の名前すら存じてませんし…それに」
女子「?」
鬼灯「…お慕いしている方がいるので。」
女子「…そ、わかったわよ。」
素っ気ない顔をしてその女子は去って行った。
好きな人に振られたらこんなに態度を変えるものなのか。
放課後。
授業を終えて荷物をまとめていると、烏頭さんが声を掛けてきた。
烏頭「鬼灯、今日うち泊まんね?」
鬼灯「何故」
烏頭「たまには男四人で存分に語りたいからよー、蓬とフウガはオッケーだとよ」
私はマッキーを持っていくと決め、烏頭さんに同意した。←何に使うの?
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茅 - 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時