夢の世界へ誘われ【文豪ストレイドッグス】

夢6 ページ7

今、どうしてこうなった！？


と叫びたい。とても。


あのあと、店員さんがあの方と相席お願いします、といって中也さんを連れて来たのだ。
…そして、中也さんが酔っぱらった。
愚痴られ、励ましたら気に入られたようで。

「おい手前ェ…家に来い」

…気に入られた……んだと思う。


そして今、酔っぱらいを少し支えつつお家へ同行しているのだが。

　全 然 着 か な い 。

中也さんが酔っぱらっていることもあり、なかなかお家へ着けないのかもしれない。
…あるいは、とてつもなく遠いのか。

どんどん人気のないところに向かって行く。


中也さんがなんか豪華そうなところに入った。


「…なんか、入りづらい雰囲気だなぁ……」


こう、禍々しいというか…うん。
殺気が私に向いている…という……か……ん？

殺気って背後からじゃない？え、待って怖。
何かが空を切る音が聞こえ、咄嗟に右へ動いた。

「…ポートマフィアへ何の用だ……ｺﾎｯ…」

やつがれさん来たぁぁああああああっ！！！！！(?)

今このタイミングでですか！？いや、もっとこう…
路地裏で倒れていた芥川さんを見つけて私が助けて仲良しとかさっ！？

なんで今！？しかもここポートマフィア！！おいこら中也さん！？

「…中也さんが酔っぱらって、お家まで支えてきてあげたんですよっ！」

「…何？中也さん…だと？」


何か考えている様子。…今のうちに帰りたい。
でも、やっぱりこうしてみると芥川さん可愛いよね。

たまに私を鋭く見てくる辺り好きよ。

きっと、こんなへなちょこが探偵社にいたか思い出しているんだよ。

大丈夫。私は異能、持ってな…くないわ。
持ってたわ。忘れてた。



少し経ち、此方へ来い的なことを言われ、ポートマフィアがうじゃうじゃいるところへ。

芥川さんが、とあるドアをノックして開いた。
鍵かけなよ…誰だよ……

「…この中に中也さんが居る。入れ。」

中也さんかぁいっ…！！！

芥川さんの思ってることわかったわ。
中也さんの知り合いだったら中也さんは殺さないが、
赤の他人だったら即殺されるってことでしょ！！

殺されない自信あるよ！！気に入られた(?)からね！！

こくっとうなずき、取り合えず中に入る。


わ……中也さん寝てる…綺麗な寝顔……

違う。そういうことじゃない。これは起こせってことなの？
…え？…ん？………は？(混乱)

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