一話 ページ1
初めて人を殺めたのは何時だったか…
その"罪"を犯した時付いた跡がやけに生々しくてつい傷痕から目を逸らして近くに居た中也くんに泣き付いたのは多分一生忘れない
アレ…一応初対面だったんだけどなぁ
今考えると変な出会い方だったかも
だからあれ程殺めるのは辞めとけって言ったのにって中也くんは言ってたけどさ
正直好奇心が勝ったよね
"好奇心は人をも殺す"って
まぁ自身では無くヤったのは他人だが
で、泣いてぼやける視線の先に映るは愛すべき祖母の屍体
でも、後悔と罪悪感と喪失感の念よりも
達成感や快感がとても強く感じたのだ
人を殺すときの緊張感それをやり遂げた時の達成感と言うと思い出したダケで涎が口から溢れて止まらなくなるよ
それは、今でもね…
でも仕様が無いどうにも私はこういうタチでね
同仕様も無くなってねぇ気づいたらこの組織にいたよ
君もどうだい?この組織 人は殺せるし給料高いよ?
「てな訳で私はポートマフィアにいる。で君を今勧誘している
分かったかい?
中島少年?」
先程から自分にしては難の有る喋り方をしながら此の美少年に喋りかけた
何ともこの子、中島少年餓死寸前まで腹を空かせて
孤児院を追い出され行く宛も無くふらふらと彷徨い
辿り着くは、此処草原!!で草を食べる…と言う訳にもいかず
来る人来る人を見計らって襲い金を奪い取るつもりだったらしいのだ
で最初に目につけたのが私
おい!そこのお前‼と云われた時は一寸驚いたけど声の主を見ると美少年では無いか
これぞ世に言う一目惚れか
兎に角そんな事は今はどうだって良かったこの美少年を毎日見れたらと云う安易な気持ちで
彼をマフィアに誘っている
「はぁ
分かったも何もポートマフィアって物騒じゃないですか!?
ヒィィィ、先程の無礼は大変申し訳御座いませんでしたぁぁあ!!」
先程の『おい!そこのお前!!』
を気にしているのだろうか…そんな事どうだって良いのに
「安心したまえ中島少年!!
私は君を殺さない…
今は"まだ、多分…ね"」
返事を求め再度彼に目線をやると
驚きの余りあわあわしていた
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作者名:水ノ瀬 蓮 | 作成日時:2021年4月18日 21時