お兄ちゃんの代わり。3

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二「おっ！俺が好きな！イカがインクを塗り塗りするやつじゃん！」






ち、ちょっと待ってください…？






私、ゲーム…







苦手なんですけれども…








コントローラーをしっかり握ったのは初めて、こんなゲームも初めて。そもそも、時代の進歩にすらついていけない私が。








撮影のために…ゲームを…









二「蒼真の得意なやつだよな！……あれ？やったこと……あったよね？」







おっと、二階堂さんあやふやですね！なら……








私「やったことない！あんまり…覚えがない！」







二「じゃあ、教えつつやろう！ゲーム得意の蒼真なら、すぐ覚えられるだろう！」









宮『ちょっと待って、タマさん。(ｺｿｯ)』






宮『最近蒼真とやらなかったっけ？(ｺｿｯ)』






玉『だよな…？(ｺｿｯ)』









……








二「俺が倒されたら、蒼真交換な！オッケー？」







私「いいの？下手なのに…」








二「いーよ、文句言わないし、よし、始まるよ！」







二階堂さんの技術は凄くて、敵なんか一瞬で倒れていった。







二「あー！倒された！ごめん、蒼真、交換！」








ピンチ！と端の方に書かれていた。






私のチームか…








試しに走ったりイカになったりジャンプしたりインク出したり…を繰り返していたら、いつの間にか地図の中心部に来ていたみたいで。








二「蒼真、囲まれてる！」






私「え、嘘？！どうしよう！」






ポチッ！と、何かのボタンを焦った拍子に押してしまった。







すると、私のキャラクターが飛び跳ねて…周りにいた敵たちを着地で倒した。







二「お！！！凄い！3キル！塗って！」







残り3人の仲間たちも集まって、周りを塗りまくった。








……ﾋﾟﾋﾟｰｯ!








結果…



私のチーム 48・3！ 敵チーム 46・7！







二「勝った！！やった！蒼真のおかげだ！！」








ぎゅっと強く抱き締めた二階堂さん。







私「あはは、ありがとう。」








私もぎゅっと抱きしめた。







すると二階堂さんは、歓喜のあまり私の首元に自分の頭をもぞもぞと埋めた。







カメラマン「待って、二階堂くん！跡が残らない程度に、蒼真くんの首元にキスして！そのシーン最高！」








二「え、今、抱きしめただけなのに…?!」






二「跡残らないようにするわ、蒼真、ごめん。」






首元に優しく何かが触れた。






私「うぅ……っ///」

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