お兄ちゃんの代わり。3

酔っ払い太輔さん ページ25

しばらくたった、ある日のことです。








お風呂上がりにリビングに出てみると、まぁ、メンバーの皆さんはいるのですが。









私「藤ヶ谷…は……？」








横「今日は、先輩方と飲みに行ってるらしいよ。」








私「そっか。」









そう言ったら、玉森さんが大きく息をついた。








玉「酔わなきゃいいけどな。」







私「なんで…？」







玉「蒼真は知らないもんな…あの太輔さんを…」









すると、玄関のドアの鍵が開く音が聞こえた。









藤「たぁっだいまぁぁ」








いつもよりも伸ばした声。







ふわふわした口調。








実際に見なくても分かる。








玉「やばいぞ、俺がやられた時と同じくらいだ。」








横「なんかあったら、もう仕方ないな。よし。」







横尾さんはそう言うと、私の腕を引っ張って隣に座らせた。








藤「みんなー、ただいまぁー！待った？寂しかったー？」





みんな下を向いて無視するかのような行動をとっている。







キョロキョロと辺りを見渡してたら、不運にも藤ヶ谷さんと目が合ってしまった。




藤「あ、蒼真くぅーん？」









目の合った私の元へフラフラと寄ってくる藤ヶ谷さん。








藤「ちゅーぅしよー？」








え？！？！

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