お兄ちゃんの代わり。3

・ Ｍ ページ20

宮「よろしくね〜」




私「ん、よろしく！」




スーパーに行った時から、宮田さんには少し素直になれた。





宮「ん、いい笑顔！」





私「宮田もな！」





えへへ、って笑ってる宮田さん。






今回のセットは、なんと、デパート？らしいです。






お買い物というほのぼのとした感じ。






まぁ、こっちの方がドキドキしなくていいもんね。






カメラマン「じゃあ、見て回ってていいよ。」




フリーターイム！





しばらく歩いてると、だんだんと自分の眉間にシワがより始めた。






原因は、私のこの靴。







靴ズレもし始めてきてるし、たまに転びそうになる。







ハイヒールなんて履かないよ…





はぁ、って大きくため息をこぼした時。



足に力を抜け落とし、私はついバランスを崩す。




あ、って思った時には足をくじき、宮田さんの方へと倒れていく。




そんな私に気づいた宮田さんは、大きく反応。




人間の本能的に、目をつぶり痛みに耐えようとしたら、優しい香りとともに私は何かに包まれた。






ハイヒールは脱いで地べたに素足で立つと、宮田さんの方を見る。






宮「んもー、びっくりしたよ。」






私「あ、ごめん…。」




宮田さんの腕から離れて、またハイヒールを履こうと宮田さんに背を向けた時。




パシッ、と腕を掴まれた。





宮「蒼真、靴ズレしてる。…座ってて。」



ちょうど近くにあった椅子まで私を案内すると、宮田さんはどこかへ行ってしまった。





北「蒼真〜大丈夫かぁー！」






私「大丈夫だよー！」






遠くにいる皆さんの方に、大きな声で答えた。




宮「蒼真〜！！」




お待たせって汗だくになって走ってきたであろう宮田さん。

なんか嬉しい。





宮「はい、これ、絆創膏。あと、これ、スニーカー。」




絆創膏とスニーカーを渡してくれた。




宮「許可とってるから。それ使いな。」



私「さ、んきゅ…」






照れながらも受け取った。





宮「頑張ろ」






ポンポンと頭を撫でられて、つい下を俯いた。






カメラマン「あー！ストップ！そのままね！」






『ﾊﾟｼｬｯ!ﾊﾟｼｬｯ!』







カメラマン「お互いのほのぼの感が、凄くいい感じ！見つめ合ってみよっか。」






ゆっくりと宮田さんと目線を合わせると、かぁぁっと顔が真っ赤になる感覚が伝わった。







カメラマン「…よし、ありがとう！いいの撮れた！」









私「っっ〜……//」

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