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北山side
藤「北山、行こ!」
パシン!と手を掴まれて、思いっきり引っ張られた。
北「わ…!!」
タッタッタッと前を走っていく藤ヶ谷の香りが、ふわっと伝わる。
時々見えるメイドさんの顔が少し青ざめてるのは気のせいだろうか。
暫く走ってると、藤ヶ谷の綺麗な顔が、俺の方に向けられた。
藤「ここを右に曲がれば、すぐ…」
ちょこちょこっと、右を指さして曲がろうと藤ヶ谷が走った時。
急に止まって、横尾さんの時とは違う表情をした。
やばい、っていう目。
藤「北山、やっぱり反対から行こ!」
俺も覗きたくなったけど、覗く間もなく、足早に藤ヶ谷は俺の手を掴んで走った。
藤ヶ谷「なんでこんな時に…!」
今までに見たことのない、藤ヶ谷の顔にびっくりした。
その言葉も、低い声も、初めて。
藤ヶ谷じゃない藤ヶ谷に、同情もなにもできない。
北「…ふ、ふじ…がや?」
藤「あ、ううん、気にしないで。」
顔はコロッと変わり、いつもの藤ヶ谷に戻った。
…気にしないなんてできないけど、そっと胸の奥に閉まっておくことにした。
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玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時