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北山side
藤「よし、行こうか。」
北「はいっ!」
玄関先まで向かう道程が、やけに長い。
ってか、ここ広くね…?!
きゅっと、腕に力が入ってしまう。
廊下も綺麗だし…シャンデリアキラキラだし…
メイド「行ってらっしゃいませ!」
藤「……うん。」
あれ?やけによそよそしい…?
北「……」
太輔さんも、ちょっと何かしらの理由があるのかな…?
藤「…」
ちらっと横目に移すと、どこか遠くの方を見つめていた。
あんまりこういうのは、首を突っ込んじゃダメだよね…
メイド「太輔様、横尾さんは?」
藤「……居ない」
やっぱり、なんか違う…
きっと、深い何かがあるんだと思う…
やっと玄関についたかと思うと、たくさんのメイドさんが出迎えた。
「「「「行ってらっしゃいませ。藤ヶ谷様」」」」
藤「……」
……
俺は一礼して、玄関を出る。
門を超えてやっと、太輔さんの家が見えた。
北「でっけー…」
大金持ちの家の、おぼっちゃま…かぁ…
距離感が掴めなくて、ゴクリと息を呑む俺に、太輔さんは口を開く。
藤「別に、そんな気使わないで。俺、あんまりいい育て方してないから、マナーとか全然知らないし、覚えたくもないし。」
笑う太輔さんの顔が、ほんとに無邪気だった。
藤「ここに、いつでも来ていいから。」
北「……はい。分かりました…!」
太輔さんの目は、家を見つめていながらも、どこか悲しそうだった。
北「太輔さん…」
藤「……よし、帰ろっか!」
北「はい!」
太輔さんの顔が、少し悲しそうだった事は…胸の奥にそっとしまっておこう。
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玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時