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横尾side
横「ヤバイヤバイ…!」
俺としたことが…ッ!
横「すみませんっ!!」
扉を開けると、完全に準備を終わらせた調理師さんが、呆れ顔で、俺を見つめた。
完全に終わったと、膝から崩れ落ちる。
調理「はぁ、横尾さん…」
調理師の方と、今日は料理の予定だったのに…(;´Д`)
調理師さんは、お父様の料理担当をしている。
ここは、お父様の料理の料理室なんだけど、お昼は自由に開いている。ほぼ毎日のように行くと、毎日お父様の料理を作っている途中の調理師さんが、待っている。
調理の勉強をした後、太輔の料理を、ここで行う。
俺に調理をやらすという事は、いつまでも太輔は、野原に放したままだ。
調理「でも、遅刻なんて珍しいですね。」
横「すみません…」
調理「いいですよ。また、太輔様の料理の勉強で?」
横「はい。」
勉強熱心ですね。なんて、言われた。
熱心なんかではない。
俺は、尽くすのが苦手だったし真面目でもなかった。
けど、太輔を見ると、無邪気で一緒にいて新しい自分が見つかる。
今では、家族よりも大切な人だ。
横「太輔だけにですよ。」
調理「ふふ。太輔様も、横尾さんを一番に信頼してますもんね。」
やはり、周りも太輔はそう見えているんだ。
“俺だけ”なんだ。。。
きっと、家庭教師の人とも打ち解けるだろうな。
お父様との関わりが深い人を嫌うんだ。太輔は。
メイドさんも、執事さんも喋って笑った姿を見たことがない。
だから、
『コミュニケーションの取れない子』
『将来の黒星』
『お父様の子供とは思えない』
『太輔様は、将来有望じゃない』
……って、言われ続けていた。
調理「ま、始めましょう。」
横「はい、お願いします!」
あ、料理本忘れた…。
終わったあと取りに行こっと。
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玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時