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横尾side



俺がそう言うと太輔は顔を見あげて、俺を見つめた。





藤『ほんと。』






真っ赤に腫れ込んだ目で、やっと、太輔の目の奥が見えた気がした。





悲しくって、誰かに助けてほしそうな






捨てられた子犬の目。






横『ほんと。一番だよ。』






藤『あ、あり、がと。』






ペコ、っと頭が一瞬下がった。






横『よろしくね。太輔くん。』





藤『よろしく。ワタ。』






ニコッと微笑む姿は、俺の今まで体験したことない、“幸せ”の味だった。





それから、どんなメイドさんよりも、お父さんよりも、俺を一番に信頼してくれて。





ワタ、ワタ、ワタ!





なんて、甘えられる毎日だった。






同い年ぐらいなんだろうけど、高校にも行かせてもらってなかった太輔。






何でだろう。なんて、思ってたらある日…






重大な事故が起きて、太輔は生活が一変した。







笑顔も減っていた中、散歩をするのが唯一の楽しみ。






俺と話す時は、めっちゃ満面の笑みだったけれど、実は、知ってる。






メイドさん、お父様には、一回も笑顔を見せてないことを。







でも、そんな太輔がほかの人に向けた笑顔が…







昨日の出来事だった。






その小柄な男に見せる笑みは、トクベツなモノだった。

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玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時

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