14 ページ14
横尾side
俺がそう言うと太輔は顔を見あげて、俺を見つめた。
藤『ほんと。』
真っ赤に腫れ込んだ目で、やっと、太輔の目の奥が見えた気がした。
悲しくって、誰かに助けてほしそうな
捨てられた子犬の目。
横『ほんと。一番だよ。』
藤『あ、あり、がと。』
ペコ、っと頭が一瞬下がった。
横『よろしくね。太輔くん。』
藤『よろしく。ワタ。』
ニコッと微笑む姿は、俺の今まで体験したことない、“幸せ”の味だった。
それから、どんなメイドさんよりも、お父さんよりも、俺を一番に信頼してくれて。
ワタ、ワタ、ワタ!
なんて、甘えられる毎日だった。
同い年ぐらいなんだろうけど、高校にも行かせてもらってなかった太輔。
何でだろう。なんて、思ってたらある日…
重大な事故が起きて、太輔は生活が一変した。
笑顔も減っていた中、散歩をするのが唯一の楽しみ。
俺と話す時は、めっちゃ満面の笑みだったけれど、実は、知ってる。
メイドさん、お父様には、一回も笑顔を見せてないことを。
でも、そんな太輔がほかの人に向けた笑顔が…
昨日の出来事だった。
その小柄な男に見せる笑みは、トクベツなモノだった。
295人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時