4話「気まずさ0.5」 ページ4
そして翌日…
ヤバイ……
「おはよう佐久間君♡」
「おはよう角田さん。」
タイミングよく下駄箱に佐久間君がいる。(下駄箱でもアプローチされるんだな……)
出にくい…。ちょっと時間置くか。
「……あ。雪森さん!」
時間置くって決めた4秒後にばれたよ。隠れるの下手すぎでしょ私。
「お、おはよー…。」
なんとなく距離を置く。
「おはよう。」
なんでこの人はこんな平然としてんのぉぉ!?
告ってきたのそっちからだよね!?
普通恥ずかしがるもんじゃん!私、今すごい心拍数上がってんのに!
「せっかくだから一緒に教室まで行こっか。」
「え!?あ、うん……いいよ。」
思わずOKしてしまった私。
でもやばくない?だって王子様と並んで教室入ったら……
漫画の王道的に絶対女子の的になる!「なんであんたみたいなメス豚が王子といるのよ」的なやつ!
でも漫画で起こる事ってだいたいリアル=三次元ではあまりない事ばっかだし……実際何も起きないのかも。
4時間目が終わった後の5分休み。
私は現実を甘く見ていた
いや、まだ何も手出しはされてないよ?されてないけど……
女子の視線や威圧が本当すごい!
なんか私へ目を向けながらヒソヒソ話してるし……
いや、そりゃね、私はクラスでは目立たない方ですよ、地味キャラですよ。
人気者と一緒にいるだけでこんなになるんだと私は思い知った。
まあファンクラブもあるぐらいだしな……。
……あれ?私告白されたよね?
それがもしファンクラブの人達とかにばれたら……
それを想像するだけで恐怖を感じた。(「やばい……最悪命を絶つかもしれない」と本気で思った)
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作者名:タァナ | 作成日時:2017年3月25日 0時