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1話「親友と告白の理由」 ページ1

「はぁ〜!?あのモテモテ男子の佐久間君から告白された!?何あんた、あたしを差し置いてリア充する気!?」

「ちょ!痛い痛い!腕つねんな!」


この怒ってるのは小野寺葉月(おのでらはづき)

明るくて一番女子力が高い。

前にハンカチを持ってないだけで怒られた事もある。

恋愛話とかは大好きなんだけど、恋人同士を実際に見るのは嫌だそう。

「なんで嫌いなの?」って聞いたら

「だって幸せそうなんだもん!」って

あんたは病んでるのか。


「優歌ちゃんすごいね!私告白なんて一度もされた事ないよ〜!」


この喜んでくれてるのは川澄蕾(かわすみつぼみ)

一番子供っぽいっていうか純粋っていうか…。

怒った時に“ぷくっ”っと膨らむ頬は

ハムスターそのもの。

小柄でとっても可愛らしい女の子。


この二人は私の


親友である。


「あ〜!!優歌がリア充になるなんて〜!」

「そんな事言われてもまだ返事してないし…。」

「まじで!?じゃあまだぼっちじゃーん♪」


なんだろう…腹が立つ。


「なんで返事してないの?」

「いや……だってさー。」


過去を振り返るーー。


『……えーっと…。』


え?告白?まさかの告白!?

てっきり告白されるーって告白されないフラグたてたのにガチで告白されちゃったよ!

『…だめかな?』

『いや、だめとかでは…なくてですね……。そのー……』

ここはどう返すのが正解なんだ?

……友達!?「友達からお願いします」って言えば平気かな?

いや、でももしかしてあの人クラスメイトはもう全員友達ーみたいな感覚かもしれないし…。

あ!もしかしてこれゲーム?「OKしたら掛け金の千円は俺のものだぜ!」的な?

いや、この人の性格からしてそれはなさそうだしな…。あまり親しいわけではないけど。

『……へ、返事って、今じゃないと…だめ、ですかね?』


なんだこの脅されてるみたいな感じ。

佐久間君が悪者みたいになってるじゃん!


『うん、分かった。落ち着いたらまた返事頂戴。』

『あ、ありがとう…!』

2話「検討」→



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作者名:タァナ | 作成日時:2017年3月25日 0時

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