桜の咲く世界から (ページ33)

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～最後の言葉～ページ33

晴斗「颯…」

颯「もう…駄目みたいだな…」

さらら「あなたには私の敵討ちが残ってるでしょ！」

颯「本当は…敵討ちなんていらなかった… 海兄さんは…仕事を全うしただけ… あのときも海兄さんは…お前の命を救ったんだだからお前は悪くない」

さらら「それ以上話さないで！話は無事に帰ってから聞く、だから…！」

颯はさららに微笑む。

颯「私や海兄さんの分まで幸せになってくれ…」

颯の瞳は閉じ、二度と開くことはなかった。

さらら「月葉！私はあなたを倒す」

晴斗「よくも颯を…！」

月葉「僕は晴斗さんを殺そうとしたんだなのに、その人が邪魔してきたんじゃないか」

晴斗「お前！」

さらら「晴斗ここは私にやらせて」

晴斗「一人じゃ危険だ！俺も戦う」

さらら「お願い、颯の敵(かたき)は私が取りたいの」

さららは晴斗を、まっすぐな瞳で見つめる。

晴斗「わかったでも危ないときは助けに入るから」

さらら「ありがとう二人で桜の咲く世界へ帰ろうね」

晴斗「もしかして記憶が…！」

さららは頷く、そして月葉に刀を構える。

さらら「さぁ月葉、姉弟喧嘩を始めましょうか！」