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「おー、やっと帰ってきたか」
「太刀川さんただいまー」
遠征艇に着くと、太刀川さんが立っていた。どうやら私が最後で、他の人は既に遠征艇の中に居るらしい。
太刀川さんと一緒に遠征艇の中に入り、私は公平の隣に座る。
「全員居るな」と風間さんが確認してから、遠征艇は動き出し、それから五分も経たずに冬島さんが船酔いしてダウンしたのはまた別の話。
「ねえねえ公平」
「寝る」
「まだ何も言ってませんけど??」
せめて、話を最後から答えて。
寝る体制に入ろうとする公平の肩を揺らせば、私の用件は聞いてくれるらしく面倒臭そうな顔をして振り返ってくれた。
「暇だから喋ろうよ」
「……」
「だーかーらー寝ようとしないでー!」
再度公平の肩を揺らして起こそうとするが、振り向いてくれない。それどころか、シッシッと手を払っては「太刀川さんのとこにでも行ってこい」と言う。
はーい、もう私怒った。
だったら私にも考えがありますからね。
「分かったよ!もう太刀川さんとイチャイチャしてくる!」
「おいコラ待て」
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美桜琉(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルハル | 作成日時:2018年10月31日 2時