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どうやら私達が話している間に桐絵はカレーの支度をしていたらしく、現在進行形で桐絵特製のカレーを食べている。
「朔間さんってA級なんですか?」
「うん、太刀川隊の
「あんたそれで何杯目よ」
「うーーん、3杯目?」
「違う!もう6杯目!食べすぎよ!!」
「そう言っても桐絵のカレー美味しいから仕方がないじゃん」
「そ、そう?だったらもう一杯入れるわ」
そう言って桐絵は私からお皿を受け取りカレーを入れてくれた。しかも大盛り、食べるけどさ。
「
「あー、私
スプーンにカレーを掬って一口。
うん、美味しい。
「知っての通り私は元々玉狛に居たんだけど、玉狛ってレイジさん以外
「じゃあ朔間さんの師匠って……」
「鬼の教官レイジさん!」
そう言うとレイジさんは眉を顰めて「鬼は余計だ」と。いや、レイジさん。私はヒィヒィ言いながら特訓したこと忘れてませんから。
「じゃあさくまさん、おれと勝負しようよ」
モグモグと食べながら空閑くんが口を開いた。
「おれ、こなみ先輩には2勝したことあるから強いよ」
「おぉ!桐絵から2勝取るなんて結構やるじゃん空閑くん」
「2勝ぐらいで調子に乗らないで遊真!」
次はあたしが全勝するから!と言い張る桐絵。ほんと負けず嫌いだなぁと思いながら「ごちそうさま」と手を合わせて言って食べ終わった皿を台所に持って洗い始めた。空閑くんも丁度食べ終わってお皿を持ってきたので次いでに空閑くんのお皿も洗う。
「まあ、勝負の話だけど空閑くん。その話は空閑くんがA級になってからにしようよ」
どうして?と言わんばかりに首を傾げる空閑くんに私は笑ってこう言った。
「格下の相手と勝負するほど私も暇じゃないから」
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美桜琉(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルハル | 作成日時:2018年10月31日 2時